長らく北海道地区の特急気動車の代表として活躍してきた183系気動車。登場から30年以上が経過し、老朽化も進んでいるとのことから、特急北斗の運用から引退することがこのほどJR北海道から発表されました。引退は来年3月のダイヤ改正からで、このダイヤ改正の後、183系の定期運用は特急オホーツク・大雪のみとなります。
183系の運用も年ごとに運用の範囲が狭まってきてましたが、いよいよ北斗の運用からも撤退するんですね。私が183系特急北斗に初めて乗ったのが1991年5月。まだ寒さの残る季節でした。噴火湾沿いを走る風景は見事でしたし、大沼を過ぎると見えてくる北海道駒ケ岳の雄姿や、有珠山の美しさにはるばる北海道に来たという実感を持ったのを今でもよく覚えています。このほか、私が乗った183系特急気動車を使った列車としては、おおぞら・オホーツクがあります。新型車両が登場すれば、古い車両が淘汰されていくのは致し方がない事ではありますが、183系気動車が全車引退するときは、鉄道博物館に展示してもらいたいですね。