前回の衆議院選挙で、安倍総理は必ず2017年4月の消費税を10％に引き上げるというマニフェストを公表し、国会の場でもそう公言して、アベノミクスは成功していると胸を張って言いましたが、ここにきて口調が大きく変わりましたね。最初、『リーマンショックや大震災級などの出来事が起こらない限りは、予定通り消費税を10％に引き上げる」と言っていました。そして熊本地震が起こった際も「予定通り来年4月には引き上げる」と、国会の場で答弁しています。それが、先日閉幕した伊勢志摩サミットという場では「リーマンショック前とよく似た経済状況にある」という発言をして、ひょっとしたら、消費税引き上げ延期の布石を打ったのではないか？という観測も出てきて、そしてさらに「消費税の引き上げを2019年10月まで、延期する」という考えを発表しました。あれだけ軽減税率の導入を巡って議論を交わしたのは、いったい何だったんでしょうね。最近では軽減税率という言葉すら聞かなくなりました。
結局はアベノミクスは失敗だったということを認めたくないがために、自身の首相の座を守りたいがために延期することにしたんでしょう。こんなにも、自分が言ったことに対して責任を持てないやつが日本のトップであり続ける限り、日本の財政健全化の達成は難しいのではないか？そう思う私です。
