夏休みが終わって、2学期が始まり、子供たちはまたいつものように、元気よく学校に通い出しました。子供たちは久しぶりに友達に会えると言って、嬉しそうにしていました。始業式の前の日、学校へ登校させるための準備を済ませて、持って行くものを最終確認して、登校班の集合場所になっている、近所の神社へ。登校班のみんなとは、夏休み期間中もよく遊んでいたので、久しぶりっていう感じはなかったみたいですが、私が仕事を終えて帰宅して、学校での様子を聞いてみたら、「○○君と遊んだよ~」「みんなと会えてうれしかった~」などいろいろと話を聞くことが出来ました。子供たちの様子を見て、安心した私ですが、このころになると気がかりなことがありました。
それは、元嫁が何かしたとか、子供たちが何かトラブルを引き起こしたとか、そういうようなことではなくて、私の勤める会社に大きな影響が出そうな、そんなことだったんですが、このころアメリカで大きな問題になっていたのがサブプライムローン問題。アメリカの銀行が、低所得者に向けて融資した回収の見込みのない債権が、いつか不良債権化し、アメリカの銀行が経営破たんするのではないかとみられていたからでした。このことが気になっていて、もしアメリカの金融機関が経営破たんするようなことにでもなれば、アメリカ向けの輸出が多いわが社の経営にも大きな影響が出ることが明白でした。
しかし、このころのわが社は増産の一途をたどっており、これがのちに起こるリーマンショックによって、大きな足かせとなってしまい、私の勤める工場では、残業なし・夜勤もなしという状態にまで陥ってしまったのでした。