sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

竹下佳江さんのセッター思考を呼んで

 先週買った、竹下佳江さんの著書、セッター思考を土日の休みを使って読んでみました。書かれてあったのは、竹下さんがセッターというバレーノポジションをこなしながら身についてきたリーダー論。
 書かれている内容によると、リーダーにはぐいぐい引っ張っていくタイプのアタッカー型・自分は黒子に徹して、チームメイトの成長を促すセッター型に分けられると書かれてありました。
 バレーでの一番の花形といえば、やっぱりアタッカーですよね。セッターから上がったボールをアタックして決まれば気分もいいのではないかと思います。しかし、今求められているのは、アタッカー型のリーダーよりも、セッター型のリーダーなのではないかということが書かれてありました。
 セッターというポジションは試合の司令塔とも呼ばれ、決してアタッカーのような華やかさはないものの、絶対に必要なポジションです。どこにトスを上げるのか、誰にアタックを打たせるのか、その時その時で瞬時に判断し、攻撃につなげなければならない、非常に難しいポジションです。野球で言えば、キャッチャーというところでしょうか。
 そのセッターを長年受け持ってこられた竹下さんの考えが書かれていて、読んでみて『あぁ~。なるほど…」と思うところがたくさんありました。
 そして、竹下さん自身が味わった挫折についても書かれていました。シドニーオリンピックの出場権を逃した時は、「あんな背の低いセッターを使うからだ」と散々バッシングされたそうです。そして、一時期バレーを離れたこともあったそうです。しかし、バレーを続けられたのは、バレーというスポーツが好きだったからだと書かれてありました。
 シドニーオリンピックの次のアテネ大会は出場権を獲得しただけで満足したところがあったと振り返っておられます。いわば、オリンピック出場という目標を達成して、燃え尽き症候群みたいな感じになっていたのかもしれませんね。アテネオリンピックでは5位入賞という結果でした。北京オリンピックも5位入賞。そして、日本代表キャプテンとして臨んだロンドン大会では銅メダル獲得という結果を残してくれました。
 今度のリオデジャネイロオリンピックでは、木村沙織選手が日本代表キャプテンを務めますが、彼女はエースアタッカー。竹下さんとはまた違ったリーダーシップを発揮するのではないかと思います。
 次男も同じポジションを任されて、背が低いというところも似ています。でも、バレーは背が高いだけがすべてではないんだなぁと思いました。今度次男にこの本を読ませてみようかと思います。

 そして、あらゆる組織のリーダーになっている人にも、是非一読をお勧めいたします。きっと自分が理想とするリーダー像になるためのヒントが得られるかもしれません。
 ただ一つ、今の時代に言えることは、『黙って俺についてこい』みたいなリーダーは通用しないということです。