sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

下関市の障害者福祉施設大藤園事件その後

 山口県下関市の障害者福祉施設『大藤園』での、障害者に対する虐待事件で、県警下関署は職員の柳信介容疑者(35)逮捕しました。調べに対して、柳容疑者は「作業をしようとしなかった」として、暴行を働いたことを認める供述をしているそうです。
 この問題で、下関市が会見を開き、内部告発ビデオに写っていた職員意外にも『複数の職員が暴力をふるっていた」とする証言を得ていることが明らかになったそうです。

この問題は。下関市の障害者福祉施設「大藤園」で、利用者に対する虐待行為が行なわれていたもので、施設の関係者が報道機関に映像を送って告発したことで明るみに出ました。

報道を受け、下関市は今月4日に、立ち入り調査を行い、全職員20人から話を聞いたそうです。この調査結果について、下関市は8日に開いた会見で、虐待する様子が告発ビデオに写っていた職員3人以外にも「複数の職員が暴力をふるっていた」と言う証言を得ていることを明らかにしました。

下関市は去年4月に匿名で情報を受けて以降、継続的に調査や指導を行なってきたそうですが、その過程では暴力的虐待は確認できなかったと説明しています。その上で、市の対応に改善の余地があることを認め、今後、外部の専門家を交え、今回の対応が適切であったかどうかを検討して行く必要があるという考えを示したそうです。

この事件は、内部告発によって明るみに出た事件ですが、内部告発をしたかたも、何とか解決をしようと一生懸命だったんではないかと思います。匿名で必死に情報を寄せたにもかかわらず、市の対応が鈍く、一向に動こうとしなかったことに業を煮やして、内部告発映像を報道機関に送ったんだと思います。自らの職を失うかもしれない、自らの身に危険が及ぶかもしれない、そういうことを顧みずに、このような行動に出たことに対して、私は賞賛を贈りたいと思います。このような悪が巣食う職場であっても、正義を守ろうとした方がおられたんですね。

この事件では市の対応の鈍さも問題になると思います。去年の4月に匿名で情報が寄せられた時点で、もっと迅速かつ適切に対応していれば、被害を受ける人が少しでも減っていたかも知れません。虐待は確認できなかったとしていますが、虐待を行なっている側が、自ら『自分は虐待をしています』っていうようなやつはいませんよ。抜き打ちで調査に入るとか、警察に相談するとか、そういった行動を採らなかった市の責任も重たいと思います。

一方で、この大藤園の理事長は「信頼回復に努める」などと言う寝ぼけたことを言っていますが、こういう職場は、理事長以下、責任者を含め、職場の人間全員が総辞職して、働く人間を総入れ替えしないと、改善の見込みは無いでしょう。虐待が行われるのが当たり前の職場であったんですから。このような職場では自力での改善は、先ず無理です。簡単に言ってしまえば、自浄能力が無いって言うところでしょうか。私はこのようなところで、息子を働かせたくありません。もし息子が通うことになる施設で、同じことが起きたら、即刻警察に通報します。

この施設では、人権と言うものは存在しなかったんでしょうね。
 知的障害のある人が、虐待を受けていた場合、周りや親兄弟に相談するということが難しいため、発覚しにくいという特徴があります。周りの人たちが、施設に行きたがらない・おびえた表情を見せるなどの異変に気付いたら、躊躇することなく法的機関に相談することが必要だと思います。私も、息子が来年支援学校を卒業して、施設に通い始めたら、つぶさに息子の様子を観察しようと思います。