sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

アイソン彗星消滅

 今日は、アイソン彗星が太陽に最接近する日でした。太陽の中心から187万キロ・太陽の表面から110万キロのところを通って本当なら12月4日ごろ夜明け前の東の空の地平線近くに姿を見せるはずでした。しかし、NASAの発表では太陽に最接近した際に分裂して壊れて、蒸発して消滅した可能性が非常に高いということでした。この彗星、生き残っていれば当初の予報よりは暗くなったものの金星並の明るさにはなっただろうと言われています。なので私も東の空が見渡せるところで見てみようと思ったのですが、残念ながら長い尾をたなびかせて通り過ぎていく彗星を見ることはできなくなりました。でも、彗星が撒き散らした残留物が見られる可能性はあるということで、それはそれで楽しみにしたいと思います。
 では何故この彗星は蒸発してしまったのでしょうか?
 まず太陽との距離ですが、太陽表面から110万キロというと温度が100万度にもなる超高温なコロナが広がっています。このコロナの中に突入していくわけですから、その時点でかなり彗星の核の部分が解けて緩くなっていたのかもしれません。そして太陽から受ける重力の影響もあります。太陽の強力な重力によって彗星の中心核が長く引き伸ばされて破壊されると、表面積が一気に広がり、余計に氷が解けやすくなります。そうしてこの彗星は消滅したんじゃないかと思います。はるばる遠方からやってきて、太陽系に接近し、無事に通り過ぎていればもう二度と帰ってくることのなかったアイソン彗星。ここで燃え尽きてしまったのは残念ですが、また次にやってくる彗星に期待しましょう。