sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

他人の人生について

 連日のように繰り広げられるいじめ。そのことに対して、私たちは何をどうしたら防げるのかという重い問題を突きつけられている様な気がします。完全にいじめをなくすということはできないかもしれません。しかし、いじめ撲滅に向けた取り組みを進めていくのは私たち保護者の務めだと思います。私は何度か書き込みをしたとおり、小学6年のときに壮絶ないじめを経験しました。「頼むから死んでくれへんか」「お前はこのクラスの恥さらしやねん。さっさとどっかに消えてくれんか」「お前が死んだらみんなが幸せになれるねん。」「お前は生きてる価値なんかない人間なんやから、死ななあかん人間なんや」「お前が触ったものに触れたら、腐るねん。そやから、お前はこの教室においてあるものに絶対手を触れるな」「殺すぞ」等といった暴言や殴る蹴るといった暴力を日常的に受けてきました。それが原因で大阪から、母方の実家のある山口に引越しすることになって、産まれ故郷である大阪に私のいるべきところはなくなってしまいました。
 私が大阪から山口に引っ越すということをみんなに話したのが一月の半ば。みんなが「卒業してゴールデンウィークになったらこの教室に集まれへんか」という話が出たのがきっかけでした。「その頃には私はここには居なくて参加できるわけもないし、どうせ俺が参加しても邪魔者扱いされるだけや。」そう思っていたので、みんなが「賛成」と言って騒いでいる中、私は黙ったまま下をむいてました。それを不審に思った先生が、「○○はどうなんや」と聞いて来たので、最後まで黙っていようと思っていた私ですが、重い口を開いて「俺、その頃にはここにおらへんから。」というと、「何でや」とクラスメイトのみんなから聞かれたので、「みんな俺がこのクラスで置かれている状況は知ってるやろ。俺たち家族は俺に対するいじめが原因で母方の実家のある山口に引越しするんや。お前らはええよな。たとえ仕事とか結婚とかで生まれた家を離れることがあっても、帰るべき家があるんやから。俺はお前らのせいで人生めちゃくちゃにされたんや。お前らに俺や俺たち家族の人生をめちゃくちゃにする権利なんかあるんか」といいました。私の話にそれまで騒いでいた教室がシーンと静まり返りました。先生は「お前に対するいじめをなくしてあげられんで本当に申し訳ない。本当にすまん」と言って私に頭を下げました。その後、保護者面談で私の両親から引越しの理由が直接先生に詳しく伝えられました。先生は涙を浮かべながら私の両親にも謝罪されてました。
 一方それで、私に対するいじめはどうなったかというと、「もうすぐお前がおらんようになるから、今のうちにもっとしごいてやらんとあかんねん」「山口に行っていじめられても耐えられるように、うちらが鍛えて上げてんねん。ありがたいやろ」などと理由をつけてさらにいじめはエスカレートしていきました。もし私がもう少し大阪で過ごしていたら自らの命を立っていたかもしれません。今もこのつらい体験は私の脳裏を横切ります。そして消せない記憶として今も私を苦しめ続けています。私はいじめに加わったやつらに人生をめちゃくちゃにされた。この思いは今も変わりません。ただ、私もいい大人になって相手を恨むとか憎むとか、俺と同じ苦しみを味あわせてやりたいとかいう思いはなくなりましたが、今、子育てをしている保護者の皆さんやこのブログを見ている子供たちに訴えたいのは、誰にも他人の人生をめちゃくちゃにしていい権利なんてない。ということです。
 今日からNHKではいじめ撲滅キャンペーンとして特集番組を組んで随時放送するようです。公共放送であるNHKがこのような取り組みをするということは、それだけいじめという問題が深刻だということだと思います。いじめということが、他人の人生をめちゃくちゃにする犯罪なんだということを少しでも多くの人にわかってほしい。私はそう願ってます。