福田前事務次官の問題では、財務省側が「調査するために、被害者に名乗り出ろ」などという発言をしたり、「福田前事務次官の人権はないのか」などと、加害者側である福田前事務次官を擁護する発言が飛び出したりと、まるで被害者に非があるような意見が飛び交っていますし、山口メンバーの問題でも、デヴィ夫人が「泥酔男性にkissくらいで?山口達也氏のところだから行ったんでしょ?17歳くらいの女の子たちは夜酔った男性のところに行かない方がよい。母親に電話して警察まで呼ぶなんて」と自身のブログに書いていますし、中条きよし氏もテレビ番組で「酔っ払ってやったかどうか言ってるんでしょ?高校生二人なら蹴飛ばしてでも逃げられるし、帰ってこれるでしょ?行かなきゃいい」と発言しています。
またネット上では「「たかだかキスくらいで警察って」「女子高生の規範意識がない事を叩けよ」」「娘の外出を許す親が一番悪い』などという書き込みもあったとか。その一方で被害者を擁護する意見も「泣きたいのはバッシングを受けまくる被害者とその親だろ」『10代の女の子が仕事に関わるえらい人の誘いを断れると思う?」「子供の恐怖を少しも想像できないってやばくないですか」といった意見も書き込みをされています。
この両方の事件で共通しているのは、被害者の立場から見た視点にかけているなって言う事だろうと思います。
また、山口メンバーの事件に関しても、被害者の女子高生は、まさか山口メンバーがわいせつな行為をするとは思ってもみなかったでしょうし、酔っ払った男性にキスを迫られるというのは、相当な恐怖心があったはずです。恐らく被害に遭った女子高生は金目的で山口メンバーのところに行ったのではなく、呼び出されて「仕事上のこと」と思っていたと思います。
このような被害者バッシングを行うような世の中だから、いつまでたってもセクハラ問題がなくならないのではないかと思います。
ハラスメント行為は絶対悪であって、あってはならないことです。許されるものではないことを認識する必要があるんじゃないでしょうか。