山田が奈良県に2007年3月に引っ越しをすると言ってきたその日、私は何やら嫌な予感がしてました。2007年3月というと、統一教会の奴らに貸した64万円の返済期限です。貸してくれと直接申し込んできたのが山田だったんですが、ひょっとしたら、そのままとんずらこくんじゃないのかって感じてました。ただ、借用書は、私の会社の作業エリアの個人ロッカーにしまってあったので、これを使って返済を迫ることはで行きますが、統一教会の吉岡や岡本や長岡たちに言いに行っても、私たちは関与してないから知らない。などとはぐらかされる可能性もあったので、その点が気がかりでした。
そして、もう一つ、元嫁が、山田の家を買わないと私が言ったことに対して腹を立てているのも実に嫌なものでした。山田が住んでいる家を買うということは、統一教会のしもべにならなくてはならなくなる可能性があったこと、環境の変化に弱い息子のことを考えると、学区が変わる地区に引っ越しをするというのは、難しいということ。それらを総合的に勘案して、私は山田たちに「NO」を突き付けたのでした。それでも、元嫁は「あんたは自分の家を持ちたいと思わんのか？夢がないね。あんたはお姉さんたちが自分たちが建てた家で暮らしているのを見て、悔しくないんか。本当に情けない」などというので、私もそれまではぐっとこらえていましたが「テメーが統一教会なんぞにあれだけの金をつぎ込まんかったら、家を買うことだってできてたんだよ。お前が俺らの将来のビジョンや子供たちの将来をぶち壊したんじゃろうが。全部お前の責任なんだよ。あれだけのことをやっておいて、偉そうなことをぬかすんじゃねーぞこのくそボケが」というと、流石に返す言葉もなかったのか、それっきり黙り込んでました。まぁ、とにかく山田の住んでいた家を買わなくて済んで幸いでした。
