sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

中国の南シナ海実効支配認めず。仲裁裁判所

 南シナ海をめぐる中国の主張や行動は国連海洋法条約違反などとして、フィリピンが申し立てた仲裁手続きで、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は12日、中国が『歴史的権利』として主張する『九段線』について国際法上の根拠は認められないとの裁定を公表しました。南シナ海のほぼ全域の主権を主張して、強引に進出する中国に対し、初めて国際法に基づく判断が下されました。

裁定は、南シナ海で実効支配の拡大を目指す中国側の主張を退ける内容となっています。中国は一貫して裁定を無視する姿勢を見せています。
 罰則など、強制的に裁定に従わせる手段はないそうですが、国際社会が司法判断の尊重を求める圧力を高めるのは必至で、中国の立場は苦しくなる一方、南シナ海情勢は一段と緊迫化する可能性も指摘されています。

中国が歴史的権利として南シナ海のほぼ全域を取り囲む形で主張する『九段線』については、仲裁裁判所は管轄権を留保していましたが、今回の裁定で中国の主張を退けました。

今回の仲裁は2013年1月、フィリピンの申し立てを受けて開始。中国は参加を拒否しましたが、仲裁裁判所は昨年10月、15項目の訴えのうち、7項目で管轄を認め、同11月に中国抜きで口頭弁論を開いていました。

仲裁は海洋法条約で海洋紛争を解決する手段の一つとして指定されていて、全当事者が受け入れなくても手続きを進めることができるんだそうです。裁定は最終的な判断のため、上訴はできないということです。

この問題、尖閣諸島をめぐる中国との対立を抱える日本にとっても非常に大切な問題だといえるのではないかと思います。中国は南沙諸島西沙諸島で、それぞれ管轄権を主張していましたが、地図で確認してみたところ、どう考えたって南沙諸島はフィリピン・西沙諸島ベトナムの管轄権だろうと、素人目に考えたってわかります。南沙諸島はフィリピンに近い島ですし、西沙諸島ベトナムのすぐ近くにあります。それらの島々を自分の領土だって言い張っても、それは無理だというものではないかと思います。

中国がこれらの島々の管轄権を欲しがる理由…。それは、豊富にある地下資源や漁業権の問題もあって、強引に実効支配をしようとしているのではないかと思います。歴史的に中国の領土だと言い張るのであれば、それをだれが見てもわかるように、客観的にその証拠を示す必要があると思います。そのようなことは一切しないで自分の領土だと言い張るのは相当無理があるように思います。

同じように尖閣諸島の問題でも、日本は仲裁裁判所に申し立てを行ったらいいのではないかと思います。