sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

漂流チルドレンを読んで

 昨日ヤフーニュースで見つけた漂流チルドレンと言う記事。大阪の少女のことが書かれていました。漫画喫茶の個室で寝泊りする少女(17)は
もうどうにもならへん、どうなっても構わへん」
財布や3日分しかない着替えをつめた手提げ袋を抱えると、机に伏せる。5時間980円の深夜パック午前5時に料金体系が変わり、退店をせまられるそうです。眠りは短く浅いということです。
 
少女が家出をしたのは去年の四月だそうで、風俗店で働く母が入れ替わり連れてくる男たちの性的暴行に耐え切れなくなったのが理由だそうです。素性もはっきりしない家で少女に働き口はなく、」通話や掲示板への書き込みが無料でできるスマホのラインを使って男を「釣る」毎日だそうです。相手が見つからなければ心斎橋・梅田の街頭に立つんだそうです。
「生きるために体を売っている」
と話しています。
 父親は誰かわからないそうで、幼い頃は「祖母」と言う女性の家で過したということです。
「なんであんな女の子供の面倒をみなあかんねん」
 小学3年生の時に追い出され、年齢も知らない母と、生後間もない弟が住むアパートに移ったそうです。毎夜男を連れてくる母は、二人の子度を邪魔者扱いしたそうで、食事がテーブルの上に並んだことはなく、小遣いもろくにもらえなかったそうです。冷凍うどんや菓子パンを盗んで飢えを凌いだといいます。空腹を満たすために小学校のウサギ小屋に忍び込んで、変色したキャベツをむさぼったとも話しています。異常な行動なのに教師は声をかけてくれなかったとも話しています。
 
母と男たちに虐待されたことも。頭を殴られて脳内出血の重傷を負い、救急車で運ばれたこともあるそうです。
「医師は不審がったが、自分で転んだと言い張った」
母を悪く言えなかったといいます。
 
暴行は次第にエスカレートして行って、何度か弟を連れて児童相談所に助けを求めたそうです。
「この子らやんちゃで嘘ばかりつくんですよ」
そう誤魔化す母に、職員は2人を引き渡したそうです。生きていく感覚を失い、剃刀で腕や太もも、胸を切っては、流れる血を見て安堵したといいます。
傷は一万箇所以上ある」
と。
 
高校2年の夏。アパートの非常階段で自宅から出てきた男と鉢合わせになり、暴行されたそうです
汚された」
そう感じると同時に
「男はこんなことしたいんや」
と思ったといいます。
「お金があれば私も弟も生きてられる」
そう思い夜の街に初めて出たということです。
 
授業料が無償になる制度があることを知り、私立高校を受験して合格したそうです。そして新しい自分に生まれ変りたかった。卒業したら働いて弟と一緒に暮らすつもりだったということです。
 
水泳の授業を控えた高校1年の6月。リストカットの後を理由にプールに入れないと体育教師に打ち明けたそうです。ミミズのように膨らんだ無数の傷を見られたくなかった。翌日校長から「他の生徒に悪影響を与える」と退学を促されたといいます。せっかく見つけた少女の居場所はなくなったということです。
 
 家出したとき、一時保護所に託した弟はすぐに音信不通になったといいます。母もアパートを引き払い、どこかに消えたそうです。
 
一目で未成年と想像できても、街で身元確認されたことはないといいます。みかじめ料を要求するやくざに脅かされても、捕まりたくなかったから警察に助けを求めることもできないといいます。
 
ボードで仕切られた2平方メートルほどの漫画喫茶の個室にいると、取り残されたような不安に襲われ、小さな声で自問自答するそうです。
「生きてんねんなぁ」「生きてんで」「生きててええねんなぁ」「生きててええで」
 
このように虐待やネグレクト・親の貧困などが原因で助けをpもとめているにもかかわらず気付いてもらえない子供たちがいるという現実。私たちに一体何が出来るのでしょうか。
 
この記事を読んで、私がまず思ったのが、親のあまりにもひどい無責任さ。父親が誰かもわからないような状態で、出産して、自分が産んだ子供として愛情を注いで育てないというのには怒りを感じます。
 そして、児童相談所や彼女が通っていた学校でも彼女を助けられる機会はあったと思います。それなのに誰も助けてくれなかったというのはあまりにも残酷で酷すぎるんじゃないかと思います。高校では、リストカットを理由に退学させられたということですが、なぜ彼女がそのような行為に及ばなければならなかったのか、きちんと調べたんでしょうか。何とかしないと、このような境遇にある子供たちがあまりにも可哀相過ぎます。これも身勝手な大人が引き起こした悲劇といえるんじゃないかと思います。