まずは前回の答えから。液体や気体などの流体に固体の物体を置いて、そのあとに出来る渦のことをカルマン渦と言います。この名前は研究者の名前からついたもので、この現象は身近なところでも見られます。例えば、スピードスケートのチーム追い抜きパシュート。あの競技は一チーム3人が滑って、その速さを競う競技ですが、先頭に立つ選手の後ろに後続の選手がピッタリと引っ付いてついていきますよね。それは、先頭をすべる選手によって、先頭の選手の後方に空気の渦(カルマン渦)が生じ、後続の選手を吸い寄せる効果があり、体力の消耗を防ぐことが出来るんだそうです。