sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

問題児童・生徒、分離

 今日の新聞の社会面に大阪市教育委員会は10日、一定レベルを超える問題行動を繰り返す児童・生徒を在籍する市立学校から引き離し、一箇所に集めて専門的に指導する「特別教室」を新たに設ける方針を明らかにしました。文科省によると、こうした対応は珍しいそうです。
 大阪市教委によると、特別教室は学校とは別の場所に設け、問題行動に対する豊富な経験や、心理学などの専門知識がある教職員を配置するそうです。
 対象となる行為は、校内暴力・非行等を想定。具体的には、市教委が昨年9月に策定した問題行動5段階のうち、「レベル4」(激しい暴力など)「レベル5」(極めて激しい暴力など)に該当する場合で、出席停止の措置を取った上で特別教室に入れて指導するようです。「レベル3」(暴力など)以下でも、教師の指導に従わない場合は特別教室に切り替えることもあるそうです。
 期間については、行為の悪質さや周囲への影響の大きさを考慮して定めるとしています。ルールの大切さを教え、他者を思いやる態度を育てることに重点を置き、一人一人の状況に対応するとして、「個別特別教室」と名づけるそうです。
 学校教育法は、問題行動を繰り返し、周囲の教育を妨げる場合、出席停止の措置を認めるとしています。
 大森不二雄・教育委員長は「問題を起こす子供には個別のしっかりとしたケアが必要。静かに授業を受けたいという子供の権利も補償しなければならない」と述べたそうです。
 橋下市長は「まじめにやろうとしている生徒らがばかをみることがあってはならない」と語り、予算化して推進する方針だそうです。
 
大阪市教育委員会がまとめた問題行動のレベルと対応案
 
レベル1
無断欠席や遅刻・教師への反抗的言動・頭髪・服装違反など→
担任教師が対応
 
レベル2
暴言・賭け事・授業妨害・軽微な器物損壊など→
担任教師に加え、管理職や生活指導担当の教員も指導
 
レベル3
暴力・暴言・脅迫・強要行為・無免許運転・喫煙・著しい授業妨害など→
学校と家庭両方での指導を強化。必要に応じて警察や市の子供相談窓口と連携
 
レベル4
激しい暴力・恐喝行為・危険物の所持・レベル3の指導に従わないなど→
警察や子供相談窓口と連携。出席停止の措置を取り、短期間、特別教室へ
 
レベル5
極めて激しい暴力・凶器の所持・強盗行為・レベル4の指導に従わないなど→
警察や子供相談窓口に対応を委ねる。出席停止の措置を取り、中・長期間特別教室へ
 
私はこの方針には賛成です。私自身小学生の頃メチャクチャ激しい暴力を伴ったいじめを経験して、常に加害者の一挙手一投足に怯えながらの学校生活でした。こういう行為を繰り返す側の問題児って、何か問題を抱えていて、そのはけ口を、他者に向けているのではないかと思いますが、それじゃあ、何の関係もない児童・生徒が辛い思いをするだけです。
 私が受けたいじめをこの中に当てはめると、レベル4か5に相当すると思います。それだけのことをやっておきながら加害者の側はのうのうと毎日を暮らしているなんておかしくありませんか?
 こういう対応を取らなければならない状態になっていること事態、日本の教育行政が行詰っているという表れではないかと思いますが、もっと早く、こういう対応を取ってもらえていたら、私自身、今もいじめられる悪夢を見てうなされるということもなかったのではないかと思います。
 今までは、加害者の更生に重点が置かれすぎていて、被害者の権利回復というのがなおざりにされてきたという感じが私はします。加害者にも人権はあるでしょう。でも、いじめられた側に人間は自分自身の人権を踏みにじられ、多くがその権利回復もされないまま放置されているのが現状です。問題行動を引き起こす児童生徒には、それなりのペナルティーを課すのも当然だと私は思いますが。