今年も入学式が行われ、多くの新入学生を迎える季節になりました。そして、新たな学校生活に期待と不安を持って新入生も今は過ごしていると思います。小学校・中学校・高校・大学。それぞれの学校で色んな事を体験しながら、数多くのことを学んでいくと思いますが、私が大切にしてほしいと思うのは、他の人の心の痛みをわかる人であってほしいと言うことです。他人を誹謗中傷したり、心に大きな傷を残すようないじめや暴力は絶対にしないでほしい。そう願っています。誰も自分の人権は大切です。それと同じくらい他の人の人権も大切なものです。誰にも他の人の人権を踏みにじる権利なんてありません。自分が自分として自分らしく過ごせるような生活を送ってほしいと思います。人それぞれ個性があり、みんな考え方等は違います。その違いを認め合っていってほしいと思います。
私の息子が以前小学校に通っていた頃、同級生の親に言われた、今でも忘れられない一言があります。
「あなたのところは息子さんが障害があるから、療育手当てが出るからいいわね｣と。このことを言った本人はただ単にお金がもらえるから羨ましいと言う意味で言ったんだと思いますが、私は息子に障害があってお金がもらえるからラッキーなんて思ったことなんて一度もないですし、息子も自閉症児として生まれてきたいと思ったことなんかないと思います。こういった親の言動がいじめや偏見を助長する大きな要因にもなっています。どうか、新入生の皆さんはこういった偏見を持つことなく、障害がある人もない人もいるんだということを理解してほしいなと思います。金子みすゞの有名な言葉「みんなちがってみんないい」この言葉を大切にしてほしいなと思います
