急速に進展する高齢化の中で気になる記事が掲載されていました。認知症を患う患者が引き起こした鉄道事故により損害賠償を請求されたという記事が掲載されていたんですが、中には事故によって生じた列車の遅れや車両の修繕費など730万円を請求されたケースもあるようです。この事故、裁判で鉄道会社側の主張｢家族が介護の義務を怠った」として裁判所に提訴し、昨年判決が鉄道会社のほぼ主張に沿う形で出されました。この事故で列車にはねられてしまった認知症のお年よりはなくなられてしまったんですが、この判決に対して遺族の方たちは、「こんな判決が出されたら、在宅介護が成り立たなくなる」と怒りをあらわにしています。私もこの判決には首を傾げたくなるいうな思いで読みました。この裁判は現在高裁で係争中だそうですが、在宅で介護を行っている家族の意向を、もっと汲み取った判決が出されることを期待したいです。認知症を患う人を24時間年中無休で見張るなんていうのは不可能に近いと思います。それを介護の義務を怠ったとして損害賠償を請求されたら、在宅介護というのは崩壊してしまいます。鉄道事故だけでなく、車の運転時にも同じようなことがいえると思います。私たちみんなが認知症患者の人たちの介護というものに対してもっと真剣に考える必要があるんじゃないか。そう思います。
鉄道会社の側も相手が認知症の患者だと分った時点で、故意に事故を起こしたのではないと分るはずで、そういう場合は損害賠償誠意旧を見送るという態度を見せてもいいのではないか。そう感じた私です。
私の両親も昨日母が誕生日を迎えて、二人とも高齢者の仲間入りをしたわけで、決して他人事ではないと思って書き込みしました。
