今日は長崎に原爆が投下された日です。広島に続いて世界で2発目の
原子爆弾が投下されたのが1945年8月9日午前11:03分。広島のときと同じく強烈な熱戦と激しい爆風によって一瞬のうちに
焦土化した長崎の街。今日の平和宣言の中で
長崎市の田上市長はNPTに加盟していないインドへの
原子力技術供与などに対して痛烈な批判を投げかけました。政府は世界唯一の
被爆国として
核兵器のない世界を追及していく責任があります。その中で政府はもっと世界をリードしていかなくてはならないのに、今も昔と変わらず、
アメリカの
核の傘下にいます。この状態を抜け出すためにも、日本政府は
アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国・インド・
パキスタン・
北朝鮮に
核兵器の排除を強く求めていくことと、核開発疑惑のある
イスラエルなどに対して自制を強く求めていく必要があるのではないでしょうか。
以前、テレビで長崎で造船技師として働いて、広島に出張中に原爆の投下にあい、命からがら長崎に帰り着いて、さらに帰った先の長崎で
被爆された人のことをドキュメンタリーで見たことがあります。この人も広島で原爆にあい、長崎でさらに
被爆するとは思っても見なかったそうで、「ピカが追いかけてきた」とそう思ったそうです。枯れは広島で地獄を見て、さらに長崎でも悪夢のような地獄を見せられて、それでも生き残ったものの勤めとして、原爆の恐ろしさや悲惨な光景を語り継いでいく活動をされていましたが、残念ながら亡くなられてしまいました。
そしてこの彼のことを「世界一ついていない男」として面白おかしくクイズ番組としてイギリスのテレビが取り上げて、批判が集中し、番組サイドが謝罪しましたが、こういった人をおちょくるような番組は、断じて許すことができないと思います。番組の政策サイドがどのような判断で取り上げたのかは知りませんが、原爆で2度も
被爆し、それでも命からがら助かった彼のことを｢世界一ついていない男」として紹介するのは、明らかに原爆の恐ろしさを知らないからいえるんだろうと思います。こういうことからも分るように、日本はもっと
核兵器の恐ろしさを世界に訴えるべきです。
