昨日、アメリカ南部のオクラホマ州で発生した巨大竜巻ですが、子供たちが通う小学校を直撃するなどの大きな被害が出ていますね。発生してからおよそ４０分の間に３０キロを移動して、進路にあたった建物を軒並み破壊し、大きな車やトラックが原形をとどめないほどに壊されるなど、改めて自然の猛威の恐ろしさを見せ付けられたような気がします。
オクラホマ州の竜巻は藤田スケール（Fスケール）では最強のカテゴリー５に分類されるほどの強力な勢力を持っていたとされており、風速にして秒速70m～90mとされています。秒速70メートルというとおよそ時速250キロ・秒速90メートルだと時速およそ320キロとなります。
現在東北新幹線の最高営業速度が時速320キロですので、新幹線並みの風が吹いたということになります。このような風をまともに受けるとどんな頑丈な建物でも無傷じゃいられないと思います。
今は懸命の救助・捜索活動が行われていますが、早くガレキの下に閉じ込められた人が救助されますように祈りたいと思います。
このような巨大竜巻は日本でも発生する可能性は絶対ないとはいえないそうです。去年の5月には栃木県と茨城県で大きな竜巻の被害が出ましたし、2005年12月には竜巻が羽越本線を走行中だった特急列車を直撃して列車が脱線転覆し、多数の死傷者が出る事態も発生しています。私たち日本人も、この竜巻の被害を対岸の火事として捉えるのではなく、自分の事のように捉えて、被害を軽減させる対策を講じておく必要があるように感じます。
アメリカからは遠く離れたところからではありますが、被災地の一刻も早い復旧と被災者の皆さんの一日も早い回復を祈りたいと思います。
