sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

19年前の小6自殺・体罰原因と訂正

 今日の新聞の社会面に、去年の年末のNHKのドキュメンタリー番組で取り上げられていた、もみ消された自殺。という番組で報告されていた、兵庫県たつの市で1994年9月に担任教諭から暴行を受けた直後に自殺した小学6年の男児について、市教委は「体罰による自殺」と認めて、文科省に訂正を報告していたことが分かったと報道されています。市教委側は長いこと自殺と体罰の因果関係を認めてこなかったわけですがようやくここに来て体罰死を認めた形となりました。今月19日に教育長が両親を訪ねて謝罪したそうです。市教委によると市立揖西小学校の6年生の男児で放課後の教室で運動会のポスターの描き方を質問した際、「何回、同じ子と言わすねん。」と頬と頭を平手打ちにされて、下校直後に自宅の裏山で自殺したそうです。市教委は当時、「事故による死亡」とし、旧文部省から報告を求められていた自殺統計には含めなかったそうです。担任は暴行罪で略式起訴されて罰金10万円の略式命令を受けたそうです。
 市教委の対応を不服とした両親は96年9月「自殺は担任の暴行が原因」として、市に損害賠償を求めて提訴して、地裁姫路支部は2000年1月自殺と暴行の因果関係を認めて3790万円の支払いを命じ、市側も「判決は厳粛に受け止める」としながらも、事故死の立場は変えなかったそうです。
 市教委の苅尾教育長は「控訴を断念した段階で市教委も体罰が原因が原因の自殺と認識していた、と考えている。桜宮高校の事件を通して国の統計を訂正できることを知り、自殺として報告することにした。ご両親には、訂正が遅れたことを謝罪したい」と説明しているそうです。
 ここで、私が強い疑問を持ったのが、当時の担任だった人物の処遇です。略式起訴をされて10万円の罰金の略式命令が出たそうですが、行った行為に対して暴行罪という罪に問われながら、罰金10万円というのはあまりにも軽すぎるんじゃないかということです。なぜ暴行罪を適用するなら逮捕といった措置に踏み切らなかったのでしょうか。自殺した子供が苦しい思いを残しながら死んでいったのに、暴行を働いた担任がのうのうと生きているのは許せないです。もっと重い刑を科すべきだったのではないかと思いますが。
 ちょっと質問しただけで殴るケルの暴行を加えたという事実はあまりにもむごすぎます。今、この担任がどこで何をしているのか分かりませんが、もし少しでも責任を感じているのであれば、桜宮高校の小村元教諭のようにマスコミの前に出てきちんと話をしなさいといいたいです。まぁ、何の痛みも感じないから今まで表ざたのならなかったのでしょうが。