sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

夏の北海道2012・6日目北見駅→札幌駅間・北見駅→旭川駅間編

 6日目のトップランナーは北見を9:12分に発車する快速きたみ号旭川行きです。この日も前日に続いてずいぶんと遅い出発ですが、北見から特急以外で旭川に向かうにはこの列車に乗るか13:24分発の遠軽行きに乗って遠軽で乗り換えていくしかなく、13:24分発の列車だとあまりにも遅くなりすぎるので、この列車に乗るしかないわけで、そのぶんホテルでのんびりと朝食を食べることが出来ました。
 しかし、青春18きっぷで移動する人にはこの列車で移動する人が多く、2両連結の列車は発車直前ですでに満席の状態となってました。せめて青春18きっぷ発売期間中は、臨時列車を走らせて欲しいと言う感じもするような列車ダイヤです。
 快速きたみは北見を発車すると西北見・東相内・相内留辺蕊と北見市郊外を走り抜けて金華を過ぎると常紋峠越えにかかります。北見から旭川に向かう場合、最初の大きな峠越えで列車はエンジンをうならせて峠を越えていきます。この常紋峠の途中にある常紋トンネルには悲しい歴史が刻まれています。このトンネルを掘削するのに網走刑務所に収監されていた囚人たちが使われたのですが、このトンネルの掘削作業の現場は冬は冷夏20度を下回るような極寒の地で、きわめて過酷な労働条件の下で働かせられたそうです。このためけが人や病人が絶えず、不通ならば怪我の手当てや、病院に連れて行って治療をしてもらうなどの処置が施されるはずですが、当時の現場監督者たちは、けが人や病人をトンネルの壁に生き埋めにして人柱としたそうです。そのため、このトンネルには幽霊が出る。この近くの常紋信号場では人魂が見える。ここに勤務する職員には下人不明に病に倒れる人があとを絶たないと言ううわさが飛び交い、大変恐れられたと言うことです。このため、調査が入り、人柱を立てたという伝承が事実であったことが確認されて、現場近くに慰霊碑が建てられています。このようjな悲しい歴史を持つ常紋トンネルを通過して列車は走っていきます。この区間、次の生田原までの間を直通する普通列車は5往復しかなく、沿線は人家も少ない風景が続きます。15分ほどかけて金華から生田原に着くといくらか人家が増え始めて、主要駅の一つ遠軽駅に到着。ここは駅構内がスイッチバックする構造になっており、遠軽駅を直通する列車はすべてここで方向転換します。方向を変えた列車はこんどは私が乗った車両を先頭にして森林公園で有名な丸瀬布・白滝と停車して、石北本線の難所の一つ石北峠越えにかかります。ここは石狩地方と北見地方とを分ける大きな峠で上白滝と上川の間37,4キロの間駅もなく人家もほとんどない風景が続きます。この区間を37分かけて走り抜けて上川に到着すると、人家も増えてにぎやかになってきます。上川と言うと層雲峡の入り口として知られるほか、長野オリンピックのスキージャンプ団体の金メダリスト原田選手の出身地としても知られています。この上川で、列車の運転本数もぐっと増えて旭川近郊の雰囲気も次第に強まって12:20分定刻に旭川に到着。ここで、高校の吹奏楽の後輩が結婚して旭川市内に住んでいるので久しぶりに再会するため連絡を入れておいたんですが、久しぶりに会う彼女は今は3人の子供のお母さんとして北の大地でしっかりとたくましく生活しています。今回は彼女が予約しておいてくれたホテルでバイキングを食べたんですが、一流ホテルのバイキングとあって北海道の新鮮な魚や野菜・肉がたくさんあって凄くおいしかったです。2時間ほど彼女との再会を楽しんで私と息子2人は旭川を後にしたのでした。
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北見駅で発車を待つ快速きたみ。キハ54型が使用されてました。
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快速きたみのサボ。最近はこのようなサボもなかなか見かけなくなりました。