この曲は杉山清貴さんの1990年にリリースされたアルバムSPRINKLEのオープニングに収録されている曲です。この曲はタイトルからもわかるとおり、戦争のおろかさそして戦時中も、今も変わらず輝き続ける美しい海と空を歌った曲です。日本が犯してしまった大きな過ちとその美しい海や大空を眺める彼自身の姿を静かに、そして美しい歌声で歌い上げます。この曲はSPRINKLEの中でもお勧めの曲です。
疲れた瞳の老人は片言の日本語で
古い記憶を嘆くように
僕に語りかける
朽ちた高射砲のはるか彼方
揺らめくリゾートビーチ
恋人たちは無邪気にはしゃぐ
日本の犯した過ちも知らずに
1945 僕が生まれる前から
この海は時を刻み
1945 僕が死んだその後も
この空は輝き続ける
ネイビーが守るこの島を穏やかな夏が渡り
忌まわしい過去をゆっくりと
風化させてゆくよ
ロコたちが走らせるタクシーは
たった10$の駆け引きで
短い距離を飛ばしてゆく
彼らの家族と明日のために
1945 僕が訪れる前から
この海は朝を流れ
1945 僕が立ち去った後も
この空は夜を滑ってく
1945 僕が生まれる前から
この海は時を刻み
1945 僕が死んだその後も
この空は輝き続ける
この曲を聞いていると、杉山さんが語りかけてくるような感じがします。あの戦争のことを今一度考えてみませんかと・・・。