2012年ロンドンオリンピックの柔道女子57キロ級金メダリストで、リオデジャネイロオリンピックでも銅メダルを獲得した松望夫花織選手(31)が現役を引退することが1日、関係者への取材で明らかになりました。若手の成長や闘争心の衰えから決断したとみられ、近く記者会見を開く予定だそうです。
金沢市出身の松本さんは闘志むき出しで相手に向かうスタイルから「野獣」と呼ばれ、数々の国際舞台で活躍されてきました。リオオリンピックのあとに結婚し、17年夏に長女を出産。18年1月に「ママでも金」を目指し、本格的に競技に復帰しました。しかし、同年11月の講道館杯全日本体重別選手権で大学生相手に初戦敗退。今年の世界選手権(東京)を逃し、東京オリンピック代表入りが厳しい状況となっていました。同年12月には「『野獣を作る』事には疲れるし、大変。講道館杯では『子野獣』にしかなれなかった」と複雑な心境を口にし、子育てと柔道の両立への悩みも語っていました。同じ階級では23歳の芳田司選手が台頭。昨年の世界選手権で優勝したことも、引退を決断した一因とみられています。
また一人、世界を相手に輝かしい実績を残した選手が一線から退きましたね…。松本さんの、あの闘争心溢れる表情は、「絶対に負けないぞ」っていう意気込みが伝わってきましたし、気持ちの面で相手に負けてはいけない。と言う思いがテレビの画面を通じて痛いほど伝わってくるようでした。私は松本さんがロンドン大会で金メダルを獲得した時、生中継で試合の模様を見ていたんですが、最後まで一本にこだわった柔道を見せてくれたのが印象的でした。
今後は子育てをしながら後進の育成に当たるのかもしれませんが、いつか、松本さんが育成した選手が活躍される姿を見てみたいですね。
まずはお疲れ様でした。ゆっくりと心と体を休めてくださいね。
