ただいま、毎日新聞に連載されている特集記事の一つに、ISがかつて支配していたイラクのことが書かれています。かつて繁栄した町が破壊されつくして、路頭に迷い、難民になった人々の姿や、親をISに殺されて、兄弟姉妹で過酷な運命を生きなければならなくなった子供たちのことなどが紹介されています。ISがいなくなってから、復興の道筋すら描けていない町もあるほか、ISによって植え付けられた恐怖心を取り除くためのカウンセラーも不足しています。
特に深刻なのが、子供たちへの影響です。親を目の前で殺されたり、拘束され、拷問にかけられたりするなど、悲惨な光景を目の当たりにしてきて、その残像が脳裏から離れずに苦しめられているといいます。
何の罪もない子供にまで深い影を残したISによる殺戮。このような悲劇がなぜ起きたのか、国際社会は今一度考えなければならない時にきているのかもしれません。
そしてシリアでは今なお政情不安が続き、幼い子供たちがたくさん犠牲になっています。このような野蛮な行為をやめさせるためにも、まずは停戦合意を履行し、子供たちの安全を守る必要があるのではないでしょうか。
