昨日の夕方、スマホのニュース速報で、31回の優勝を誇る昭和の大横綱千代の富士(九重親方・本名秋元貢)関が、すい臓がんのために亡くなったという記事が掲載されていました。61歳でした。まだ若く、後進の指導にも力を注いできただけに、なくなった九重親方自身、ものすごく無念だったのではないかと思います。まだやりたいことがたくさんあったのでは…。
私としては、強い横綱というと、千代の富士を思い出しますね。ただ強いだけでなく、凛々しくてしなやかで、きりっと引き締まった顔立ちから「ウルフ」の愛称で親しまれ、圧倒的な強さを見せてくれました。現役時代は当時歴代2位の53連勝を飾り、部類の強さを見せて、見るものをひきつけました。
平成2年の夏場所で貴花田(貴乃花)に負けて、引退を表明したシーンは、今でもよく覚えています。「体力の限界」そう言い残して現役生活に別れを告げて、九重部屋をついで親方として、大関千代大海・平幕の千代鳳などの関取を育て上げました。