フロリダ州で、現地時間の12日未明に発生した銃乱射事件。死者が50人・負傷者が53人に上るというアメリカ史上、最悪の事件となりました。フロリダ州オーランドにある『パルスナイトクラブ』で12日午前2時過ぎ(日本時間12日午後3時過ぎ)、銃の乱射事件が起こりました。
オーランド市長は日本時間12日午後11時過ぎから記者会見し、この事件でおよそ20人としていた死者の数が50人に上っていることを明らかにしました。また、53人がけがをしたということで、死傷者は合わせて103人になりました。アメリカメディアは、アメリカで起きた銃乱射事件としては、過去最悪だと伝えています。
容疑者はは、ライフル銃や拳銃などを持っていたということで、警察との銃撃戦の末に店内で死亡しました。
事件が起きたナイトクラブは、フェイスブック上の店のページで同性愛者のクラブだと紹介していました。
発砲があった当時、現場に居合わせたという男性は、アメリカCNNテレビの取材に対し、『バンバンとたくさん撃っている音が聞こえた。ひじや背中を撃ち抜かれた人もいて、あちこち血塗れで、現場は酷い状況だった。客同士で『大丈夫か』と声を掛け合って、持っていたバンダナなどで手当てをしていた』と話していました。
この事件を受けて、フロリダ州とオーランド市は非常事態宣言を出しました。
事件についてオバマ大統領は12ににホワイトハウスで会見し、『我々は残忍で、恐ろしい事件に深く悲しんでいる』と述べました。そのうえで『これはテロ行為であり、憎悪による行為だ』と述べ、捜査に全力を挙げる考えを示しました。
このマティーン容疑者、黒人や女性・性的マイノリティー・ユダヤ人を嫌っていたということです。そしてIS(イスラム国)の指導者に対して忠誠を誓っていたといい、ISの関連機関も犯行を認める声明を出しています。ISの影響がアメリカ本土にも及び始めたのかもしれませんが、このような事件、本当に恐ろしいですよね。無差別に発砲して多くの人命を奪う行為は、どんな理由があったとしても許されるわけありません。
今後はこの事件の背後に何が関係しているのか、徹底した解明をしなければ、同じことが再び繰り返されると思います。
また、アメリカ国民は、もっと真剣に銃規制について考えるべきだと思います。なぜこのような事件が起きても、十を規制しようとする動きが見られないのか、日本人から見れば、不思議で仕方がないです。
