sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

岩手の中学2年生自殺事件

 岩手県矢巾町で今月5日、岩手県紫波郡の中学2年生の男子生徒(13)が、電車に飛び込んで死亡した事件で、生徒がクラスの担任と交わしていた生活記録ノートの内容が、このほど後悔されました。
 別の生徒からの暴力や体調不良を訴える記述があったようですが、校内で情報が共有されておらず、生徒のSOSを学校は把握できていなかったようです。学校では6月に生徒へのいじめアンケートが実施されたそうですが、集計されていなかったそうです。
 いじめ防止対策推進法は、いじめの早期発見を目的に、定期的な校内調査を義務付けています。生徒が通う学校が作成した「いじめ防止基本方針」では、生徒を対象にした『心のアンケート』を年3回実施する計画だったそうです。
 校長は当初、5月に予定していた1回目について「学校行事が立て込んでいて7月に延期した」と説明していましたが、8日夜になって「6月に実施していた」と訂正。校長によると、アンケート後に行なう個別面談が終わっていないため、回収したアンケートは担任の元にある状態だったそうです。
 生活記録ノートには、異変と見られる言葉が4月中旬から出て来るそうです。
 「最近『いかれてる』とかいわれ、けっこうかちんときます。やめろといってもやめない。学校がまたつまんなくなって来た(4月17日)」
 その後、具体的ないじめ行為とともに、心理的不安も書く様になって、暗闇の中で人がさまよっているイラストを添え、孤立感を訴える記述も出てきているそうです。そして担任に直接助けを求めたり、苦しみを訴えたりする記述が表れるそうです。
 『実はボクさんざんいままで苦しんでたんスよ?殴られたり蹴られたり、首絞められたり、悪口を言われたり!』(6月8日)
 6月10日には「もう死にたいと思います」と直接的な言葉が出てきます。担任はこれを受け、生徒と話をしたそうです。「昨日話ができてよかったです」しかし、2週間後、生徒は『氏ぬ』『市ぬ』などのネットで使われる『死ぬ』の隠語を使って自殺をほのめかします。『生きるのにつかれてきた。氏んでもいいですか?』(6月28日) 
 『ボクがいつ消えるかは解りません。もう市ぬ場所は決まっているんですけどね』(6月29日)
 記述はこれを最後に途絶えたそうです。
 7日夜の記者会見で、校長は『ノートの内容について担任から報告を受けていなかった』と話しています。

具体的な生活記録ノートの書き込みですが
生徒:4月7日 今日は新しい楽器と学年でスタートした一日です。この今日を大切に、出だしよく、終わりよくしたいです
担任:新しいメンバーで戸惑うと思うけど、みんなで協力して頑張ろう

生徒:5月17日 ずっと暴力。ずっとずっとずっと悪口。やめてと言ってもやめないし、そろそろ休みたい氏(死)にたい
担任:いろいろ言われたのですね。全体にも言おうと思います

生徒:5月15日 なにかの夢を見たようです。誰一人いない世界に一人ぼっちになったような感じ
担任:記述なし

生徒:6月8日 実はボクさんざんいままで苦しんだんスよ?殴られたり蹴られたり首絞められたりこちょがされたり悪口言われたり!
担任:そんなことがあったの?それは大変、いつ???解決したの???

生徒:6月9日 解決してません。またこりずにやってきた。もうほんっとうにやめてほしい。そうそうじの前に殴っちゃったよ
担任:記述なし

生徒:6月28日 ここだけの話、ぜったいだれにも言わないでください。もう生きるのにつかれてきたような気がします。氏んでいいですか?(たぶんさいきんおきるかな。)
担任:どうしたの?テストのことが心配?クラブ?クラス?元気を出して生活しよう

生徒:6月29日ボクがいつ消えるかは解りません。ですが、先生からたくさん希望をもらいました。感謝しています。もう少し頑張ってみますただ、市ぬ場所はきまっているんですけどね。まぁいいか
担任:明日からの研修楽しみましょうね

と言う具合に書き、担任とのやり取りがあったようです。少なくとも、この生徒のSOSは担任までは上がっていたんですよね。それがなぜ学校全体の問題として共有されなかったのか。大津の事件でもそうですが、学校と言うのはいじめなどの問題は隠したがりますよね。この事件でも担任から学年主任や校長などの上層部に伝わっていたのか、どうなんでしょうか。ただ一つ救いに思えるのは、自殺した生徒が、担任に対しては感謝の思いを書き残していること。少なくとも生徒と担任の間には信頼関係みたいなのが有ったのかな?って思います。

ただ、昨日もニュースの報道を見たんですが、校長の記者会見を見ていると、責任逃れに終始しているなって印象をうけました。一番悪いのは加害者の生徒ですが、学校の体質も、生徒を自殺に追いやる原因だったのではないか?そう思います。

いじめを加えた生徒に一言。人の人生をメチャクチャにしてまでいじめる必要があったのですか?いじめを加えて何が面白いのですか?あなたは自殺した生徒の人生をメチャクチャにし、遺族の人生もメチャクチャにして、それだけ重たい代償をこれから一生をかけて払っていけるだけの度胸があるんですか?人の人生をメチャクチャにする権利なんか、加害生徒にあるんですか?

またこの加害生徒も少年法を盾にして守られるんでしょうね。被害者の人権を蹂躙した上に自殺に追いやって、それなのに危害を加えた生徒の人権は最大限守られる・・・おかしくないですか?