昨日、Toshlさんが出版した、『洗脳・地獄の12年からの生還』を読み返してみました。Toshlさんが洗脳されるきっかけとなった、守谷香氏との出会いから、MASAYAとの出会い、そして、洗脳されて、その地獄のような毎日から脱出するまでの記録が克明に書かれた本ですが、私も、元嫁が統一教会のやつらに洗脳されて、生活をメチャクチャにされた経験があるので、非常に共感する部分が多々ありました。洗脳とは、人格を殺し、自分の意のままに相手を操るという、恐ろしい行為ですが、なぜそのようなことに傾倒していったのかが、詳しく書かれており、元嫁が統一教会に入信し、洗脳されるまでの経過とよく似たところがあり、洗脳とは恐ろしい行為だということが改めて浮き彫りにされた様な気がします。
私はX JAPANが好きで、Toshlさんがソロで出したアルバムやシングルも買い集めていたんですが、その当時はToshlさんがこの本に書かれているような、大変な目にあっているとは想像すらつかなかったので、それまでのロック色の強い曲調から、ヒーリング系の曲調に変化しても、ジャンルを変えたのかな?と言うくらいにしか思っておらず、彼が出したアルバムやシングルを買っていたんですが、それが、守谷香氏やMASAYA氏の資金源の一部になっていたんですね。と言うことは、私も知らない間に守谷香氏とMASAYA氏が主宰するカルト集団の存続に間接的に手を貸していてしまって痛んだと思うと、やりきれない思いがします。
洗脳がどのような恐ろしい行為で、家族や、周りの人たちがどれほど心配をし、迷惑を被るか、私自身もよく知っているので、ちょっとでも怪しいと思うようなサイトやメール、人物とのかかわりは避けているようにしていますが、いつ、どこで、このような悪質極まりない手口に引っかかるか解りません。これは私達一人ひとりが気をつけるしかないのかなぁと思う私です。
それと、X JAPAN・Toshlさんの一ファンとして、守谷香氏とMASAYA氏に言いたいのは、もし、X JAPANを解散させないで、ずっと活躍させていたならば、見ることのできたであろうコンサートやテレビ出演・CDなどでの新曲の発売など、ファンが得られた利益を支払って欲しいということです。あれだけの事件を引き起こしておきながら、未だにMASAYA氏はToshlさんのCDやグッズなどを販売しているほか、あらゆる手段を使って新たな信者を集めているということですし、守谷香氏は行方をくらまして、ひっそりと社会に溶け込んで暮らしているようです。ひょっとしたら偽名を使って、新たな信者獲得に乗り出しているかもしれません。
洗脳と言う行為は、自分だけは絶対に引っかからないから大丈夫。なんてことは絶対にありえません。交通事故と一緒で、出会い頭に引っかかるということも十分に考えられます。また、一度洗脳されると、そこから抜け出すのは容易なことではありません。主催者が行っていることが正しくて、他のみんなが間違っている。自分の言うことを聞かないと地獄のような生活を送るようになる。などと恐怖心をあおって、金銭を身包みはがされます。ちょっとでも身内の中に『なんかおかしいんじゃないか?』と思われるような感じを受ける人がいたら、決して一人で解決しようとはしないでください。絶対に一人では太刀打ちできません～。弁護士や警察などの司法機関・会社の労働組合や友人知人・家族や職場の同僚など、できる限りの協力者を集めて、対策に望むのが一番です。
私の場合、統一教会被害者の会や統一教会被害対策弁護団のホームページにアクセスして、そして、対策や相談に乗ってもらえる機関を紹介してもらい、元嫁とは別れて、統一教会とは縁を切ることができたんですが、元嫁が統一教会に支払った金銭は1円も返ってはきませんでした。
このことから私がはっきり言えるのは、洗脳されて、騙し取られたお金は絶対に戻ってくることはないということ、そして、このようなカルト集団は口ではきれいごとを並べ立てていますが、一番の目的は相手から金を騙し取ること。と言うことです。
今もどこかで家族や友人が洗脳されて困っている人がたくさんいると思います。でも、必ず被害対策弁護団や被害者の会などの相談機関があります。決して一人で抱え込まないようにして欲しい。それがToshlさんの本を読んで改めて思ったことです。
