sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

養護施設・親が虐待最多

 今日の新聞の社会面に掲載されていた記事なんですが、全国の児童養護施設で生活する子供のうち、入所理由が虐待だったケースが11377人で37.9%を占め、1961年の調査開始以来、最多だったことが厚生労働省のまとめでわかったそうです。虐待された経験のある子供はおよそ6割に上ったそうです。
 調査は5年に一度実施しており、今回は2013年2月時点で入所していた子供が対象です。児童養護施設には約3万人が入所しており、入所理由が育児放棄(ネグレクト)を含む父母からの虐待だった割合は2008年調査から4.8%上昇し、ネグレクトや身体的虐待などの経験があったのは17580人で全体の59.5%だったそうです。他の入所理由は両親の精神疾患が12.3%、親の破産など経済的理由が5.9%。入所者の中で障害を抱えた子供も過去最多の8558人に上ったそうです。
 
虐待が理由で児童養護施設に入所した子供が約38%というのは、尋常じゃない数字だと思います。ここに表れている数字は氷山の一角で、虐待件数はもっと多いのではないかと思います。私が気になるのは、親から注がれるべき愛情を知らないまま大きく育った子供が、結婚・出産年齢に達した時に、生まれてくる子供に対して愛情深く接することができるかどうかと言う点です。虐待は親から子へ連鎖しやすいといわれています。自分が愛情を持って親から育ててもらっていないため、自分が産んだ子供に対し、どう愛情を注いでいいのかわからず、虐待に走ってしまうケースもあると思います。このような悪循環を断ち切るためにも、養護施設関係者のみならず、あらゆる関係機関が連携して虐待を未然に防止する取り組みをよりいっそう強化して行く必要がある様な気がします。
 本来子供はみんな幸せになるために生まれてくるはずです。実の親から虐待を受けて、毎日を辛い思いをしながら生きていかなくてはならないなんてあまりにも悲しすぎます。