sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

佐世保の女子高生殺害事件から1ヵ月

 長崎県佐世保市で起こった女子高生が、同級生の少女から殺害されて、今日で一ヶ月になります。最近は広島での土石流災害や大雨被害の報道が多く、このニュースを見る機会は事件直後以外、見かけなくなりましたが、今日の新聞で久しぶりに掲載されてました。
なぜ、同級生の女子生徒を殺害し、首と左手首を切り落とし、おなかの一部を切り裂こうとしていたのか。その動機はまだ闇の中ですが、今までの取調べで何がわかって何がわかっていないのでしょうか。
 逮捕された少女が小学校の卒業アルバムで、マンガクラブのメンバーで記念写真に納まっているその左手にはお気に入りの漫画本。当時、友人たちに面白いと勧められた本だそうです。
 しかし、その漫画は猟奇的なシーンで満ち溢れていたと言います。特殊能力を持つ男子中学生が刑務所の不条理に立ち向かうと言う筋書きだったそうです。人の胴体や首が切断されるなど、残虐な場面が続くそうです。
 捜査関係者によると、少女は調べに対し、中学生のころからねこの解体を始めて、それがエスカレートして「人間も殺してみたくなった」と説明しています。逮捕後、少女の部屋の中から人体解剖図のある医学書が、冷蔵庫の中から猫の首が見つかっています。事件前、」少女は近くの図書館でしばしば目撃されて、過去の残虐な少年事件について調べていたそうです。
 
なぜこのような異常なまでの人体への関心と執着を見せたのでしょうか。
 少女が事件を引き起こす予兆だったのでは、と捜査関係者が見ているのが、小学6年生の時に起こした休職への異物混入事件。スポイトを使って漂白剤やベンジン・粉末洗剤を少量ずつ水に混ぜて、同級生の給食に5回にわたって混入させました。
 その給食を食べた同級生に対して、「給食、おいしくないと?」と聞いたといいます。捜査関係者は「人体への影響の変化を観察する実験だったのでは」と見ているそうです。
 少女はその後、臨床心理士によるカウンセリングを受けたそうですが、2回で打ち切られたそうです。市教委関係者の話では親から承諾が得られなかったのが理由だそうです。
 明るく活発だった少女は、給食問題を境に同級生とはあまり口をきかなくなったそうです。昨年10月実母が病死。今年3月、寝ていた父親を金属バットで殴打し大怪我を負わせ、4月にワンルームマンションで一人暮らしをはじめ、進学した高校にはほとんど通っていない。
 少年事件に詳しい精神科医は「一人暮らしが殺人願望をエスカレートさせた可能性がある」と指摘しています。この精神科医が注目するのが、2007年に福島県会津若松市で起きた男子高校生による母親殺害事件。男子高生は、進学と共に親元を離れ、事件を起こしたときは弟と暮らしていましたが、不登校だったそうです。少年を医療少年院に送致する保護処分を決めた決定要旨には、大人とのかかわりがない中で、「不満や寂しさを発散する場として、ますます殺人・解体の空想に傾倒していった」と記されているそうです。
 今回の事件、予兆とも言える事件がありながらどうして対処できなかったのか、改めて考える必要があるのではないかと思います。
 殺害された女子高生のご両親やご親族の方々は、今も言えることのない大きな悲しみを背負っていると思います。ご家族や被害者の無念さを少しでも癒せるように、加害少女がどのようなことを考えていたのか、なぜこのような事件を引き起こしたのか自らの口で語って、そしてきちんと法の裁きを受けて欲しいと思います