上村愛子選手メダル獲得ならず

　ソチオリンピックフリースタイルスキーモーグル女子決勝。上村選手は準決勝を6位で通過し、トップ6で争われる決勝に臨み、決勝戦は一番スタートで、タイムは30秒43・エアーもターンも完璧に近い形で滑り終えて、あとは後続の選手の結果待ちという形になりました。私の目にはミスもなくタイムも決勝戦に進んだ選手の中ではトップのタイムだったので、メダルは今度こそ獲得できたかなとも思っていたのですが、ターン点があまり伸びずに、その結果4位ということになりました。またもメダル獲得はなりませんでしたが、競技を終えたあとの上村選手のインタビューは悔いなくやりきったという充実感が出てたように思います。彼女の話していた「オリンピックをいい想い出で終わることができてよかった」ということと、「清々しい気持ちで一杯」というコメントが印象に残りました。上村選手の中ではメダルは獲得できなかったけど、自分が今できるすべてを出し切った。そういう気持ちがよく伝わってきました。

　長野オリンピックで7位入賞を果たして、その後ずっとモーグルという競技の第一人者として常に日本のスキーフリースタイルを引っ張ってきた上村選手の功績は大きいと思います。彼女の今回のオリンピックの挑戦はこれで幕を閉じましたが、胸を張って日本に帰国してほしいと思います。そして、まずは試合で疲れた体をゆっくりと休めてほしいですね。わたしからは何も差し上げることはできませんが、彼女の笑顔に金メダルを贈ってあげたいと思います。