sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

虐待経験者が語ったこと

 昨日のニュースウォッチ9で、大田区田園調布で起きた乳児遺棄事件のニュースの中で、児童虐待のことが報じられてました。普段私たちがこの手のニュースを耳にするのは、虐待を受けた子供が死亡した、あるいは大怪我をしたなど、刑事事件に発展してからの場合がほとんどで、実際にはニュースで報じられている件数の何十倍・何百倍もの子供が実の親や、身内からの酷い虐待にあっているという事実が報道されてました。
 私は親から虐待を受けた経験はありませんが、安心して暮らせるべき家で、安心して過ごせるところがない・暴力や暴言に怯えながら暮らさなくてはならないというのがどれだけ辛いことか、私もいじめを受けて苦しんだぶんよくわかります。私の場合は学校という場所で、数々の暴行や暴言を浴びせかけられ、自分の居場所がなくて苦しみました。なので、自分という存在のすべてを否定されて、逃げ場がなく、つらい体験をしたので、学校であれ、家であれ、自分の居場所がない苦しみというのはよくわかります。
 昨日のニュースを見て私が思ったのが、いじめにしろ、虐待にしろやってはいけないことだということはみんなわかっているはずです。それでもこういった行為がなくならないのは何らかの問題を抱えているんだろうということです。いじめや虐待を加える側が何らかの問題を抱えている。けど、それにどう対処したらいいかわからない。何かしら強いストレスを感じているのかもしれませんし、不安を抱えているのかもしれません。しかしだからと言ってこういった行為が許されるわけではありません。いじめも虐待も辛い経験をしたものが直接語りかけていかないとなくならないのではないかと思います。
 昨日は、小学校2年生のときから中学校2年生のときまで、継母と実父から激しい虐待を受けていた女性のことが紹介されてましたが、自分の過去を他の人に話すのは、自分の辛い経験を思い返さなくてはならないため、精神的にも辛かったといいます。でも、彼女は勇気を出して自分が親から受けてきた理不尽極まりない酷い虐待のすべてを洗いざらい話していました。それで、虐待というものが少しでも無くせたらという思いで。やはり、虐待を受けていた彼女が発した言葉の一つ一つは、テレビを診て聞いていた私にとってもすご重い言葉でした。
 私もいつも考えています。いじめや虐待といった問題はどうやったら無くすことができるんだろうと。前にも書きましたが、私は30年前に激しいいじめにあい、その時に背負った精神的なダメージは今も私を苦しめ続けています。同じように虐待を受けた子供たちも一生消えない精神的ダメージを背負って生きていかなくてはならないという現実を考えてください。虐待を行っていると思っている人がこのブログを見たら、その人に問いかけたいです。あなたに自分の子供の人生をめちゃくちゃにする権利はありますかと。あなたが今行おうとしている行為が、本当に子供にとって必要なことなのか、よく考えてください。今もきっとどこかで親からの暴力に怯えながら暮らしている子供たちがいるんだろうなと思うと、やりきれない気持ちでいっぱいです。どうか世界中の子供たちに安心して暮らせる平穏な日が来ることを望みたいです。