私が選挙権を得て、これまで、大きく政局が動いたときというと社会党（今の社民党）が大躍進をしてマドンナ旋風を巻き起こした90年代前半。そして、自民党が与党の座から転落して発足した細川政権・自民党が与党に復活して小泉総理が人気を博した小泉旋風・自民党が再び野党に転落して発足した民主党政権・そして、自民党が与党に再復活して誕生した安部政権と、時のブームに乗ってそのときそのときの政権が誕生しましたが、どの政権にも共通しているのが、バブル経済が崩壊したあとの長期低落傾向に歯止めがかけられないということ。小泉政権時代に戦後最長の経済成長が続いたとされていますが、この間、企業は内部留保を溜め込み、終身雇用制度が崩壊し、春闘での賃上げはままならず、企業経営者は株主の顔色を伺いながらの経営に終始し、従業員に対しては大幅なリストラを断行するなど、いつも社会の底辺で働いている社員が痛い目を被ってきました。
アベノミクスでは、物価上昇目標（インフレターゲット）を2％と設定していますが、賃金が上昇しないまま物価だけが上昇すれば、たちまち経済は腰折れしてしまうのではないでしょうか。さらに来年には消費税が8％に・再来年秋には10％に改定されることになっています。景気弾力条項が設けられていますが、間違いなく消費税は値上げされるでしょう。このとき、景気が落ち込んでしまったら安部政権はどのような舵取りをするんでしょうか。
今度の選挙では憲法改正･原発再稼動問題も大きな争点となりますが、憲法は今のままで変える必要はないと思うし、原発再稼動は福島原発が、廃炉の道筋さえ見えていないのに、再稼動させて、南海トラフでの巨大地震や巨大津波に襲われたときどう対処するつもりなんでしょうか。今ある原発は順次廃炉にして、原発に頼らなくてもいい発電システムを構築するほうが先なんではないでしょうか。今回の参院選では自民･公明両党の与党でもなく、第三勢力でもないきちんとした政策を掲げている候補に投票しようと思います。そのためにも各党が掲げているマニフェストはきっちりと厳しくチェックする必要がありますね。
皆さんは何を基準に投票しますか?
