全世界に大きな衝撃を与えたロシアで起こった隕石の落下。負傷者はその後増えて1200人に上るということだそうですが、死者が出なかったのが不幸中の幸いでしたね。
解析の結果、隕石の直径は10メートル・重さは1万トンということが分かったほか、大気圏に突入した際に、三つに分裂して落下したそうです。そしてあのすさまじい衝撃波は、音速をはるかに超える速度で大気圏に突入した結果、隕石の前方の空気が大幅に圧縮されて生じたものだそうです。それに三つに分裂したときの爆風も重なってあのようなすさまじい破壊力を見せる結果になったそうです。そして気象庁の観測から、衝突した際の地震波形が地震計に記録されていたそうです。記録から明らかに自然に発生する地震波とは大きく異なるゆれ方だったそうです。
このような天体がなぜ発見できなかったのかというと、まず、今の観測技術ではあまりにも直径が小さすぎたということ、そして太陽の方向からやってきたので、太陽の強い光にさえぎられてまったく見えなかったということが大きな原因だそうです。