国際社会から核実験を思いとどまるように圧力を受けていた北朝鮮。世界各国からの非難や制裁決議が採択されることを覚悟の上で、昨日核実験を強行しました。日本は新たに独自の追加制裁を決めるなど、国際社会の中でますます孤立化を深める北朝鮮ですが、核実験の目的はアメリカを交渉のテーブルに引き出すのが目的だそうです。アメリカに対して、核保有国として対等の立場で北朝鮮の体制維持を認めさせることに力点が置かれているようです。しかし、去年12月の人工衛星と称する、事実上の長距離弾道ミサイルの発射・そして今回の核実験と世論を挑発するこの行為は断じて許されるものではありません。このような軍事費に使う金があるのならば、飢えと貧困に苦しむ自国民のために使えよと思います。
今回の核実験に対して、韓国の李明博大統領は「国連安保理決議への明確な違反」と批判し、次期大統領の朴氏とも会談し、断固たる対応をとることで一致したそうです。アメリカのオバマ大統領も「非常に挑発的な行為だ」と非難し、国際社会とともに制裁強化に乗り出す方針を固めたようです。中国外務省も「核実験に断固たる反対を表明する」との声明を出しました。
国連安保理で、さらに制裁圧力を加えるためには、北朝鮮にとって数少ない友好国である中国の出方が鍵になりそうです。今まで中国は北朝鮮が軍事的挑発行為に出ると北朝鮮をかばってきましたが、今回は核実験に反対する意を表明したことから、不快感を示しているように思えます。今後中国がどのような制裁決議なら賛成できるのか注視していくことも必要なのではないかと思います。
北朝鮮の上に立つ輩は自国民がどのような状況にあるのか、また広島･長崎で起こった悲劇を知らないのでしょうね。まったく馬鹿としか言いようの無い国です。
あんなもの作って脅しをかけて現在の体制を維持するのを認めさせようとするのは、上に立つやつらがいつまでも甘い汁を吸いたいからでしょう。いっそのこと、今の国家体制が崩壊するような厳しい制裁を課せば国家も変わってよくなるんじゃないでしょうか。
