9月15日日本時間午前5時に、土星探査機カッシーニがいよいよ最後を迎えます。1997年10月15日に打ち上げられたカッシーニは2004年に土星に到達。衛星タイタンを観測する探査機ホイフェンスを切り離し、タイタンの鮮明な画像を送り届けてくれたほか、小さな衛星エンケラドスの南極付近のひび割れからは、間欠泉が噴き出している様子など、今まで誰もが見たことのなかった土星の姿を次々に明るみにしていきました。
タイタンやエンケラドスには生命が存在する可能性も指摘されており、その期待も膨らんでいます。
予定では、9月15日午前5時ごろに最後の写真撮影をし、それ以降も地球との交信は続けるそうです。そして午後7時30分にカッシーニは土星の雲への突入を開始し、大気との摩擦が大きくなるにつれて減速し、高温になって崩壊が始まります。やがてカッシーニは発火し、土星の空を横切っていきますが、最後の瞬間まで地球の方向を向いてデータを送り続けるものとみられています。
カッシーニからの最後の信号が届くのは午後8:55分ごろとみられています。
長年にわたって土星の観測を続けたカッシーニ。燃料を使い果たし、寿命を迎えたわけですが、なんか惑星探査の一つの時代が終わったのかなっていう漢字がします。カッシーニが送り届けてくれる最後の写真には、どの様な画像が写されているんでしょうか。
私が驚いたのは、エンケラドスの南極で発見された間欠泉でしょうか。エンケラドスは氷で覆われているということは知っていましたが、地球の温泉で見られるような、間欠泉が存在しているとは思いもしませんでした。エンケラドスの氷の下に広がる海はどのような世界なのか、現地に行ってみてみたいですね。