sakura542gouのブログ

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広島中学3年自殺事件・教諭と信頼不足が原因と認定

 広島県府中町の町立付中緑ヶ丘中学校の3年男子生徒が昨年12月、誤った飛行記録に基づき「志望校に推薦できない」と学校から伝えられた後に自殺した問題で、同町の教育委員会の第三者委員会(委員長=古賀一博・広島大教授)が3日、調査結果を町教委に提出しました。自殺の要因として「唐突な進路指導の変更などにより、生徒に動揺を与えた」と述べ、教諭との信頼関係が十分に構築されていなかったことなどを指摘しました。
 男子生徒は昨年11月から12月、1年生の時に万引きをしたとして、担任教諭から志望校の水仙が受けられないと告げられ、12月8日に自殺しました。生徒はこの万引きとは無関係でしたが、記録には生徒の名前が誤って記されており、それが進路指導の資料に転用されました。
 また、学校の推薦基準では「3年時に触法行為をした生徒は推薦できない」としていましたが、昨年11月になって、その行為の時期を「1・2年時を含めた3年間」に変更していました。
 第三者委員会は行為した経緯を検証するため、今年3月、大学教授や弁護士ら5人で設置。生徒へのアンケートや、教諭、友人からの聞き取り調査を行い、25回にわたり会合を開いたそうです。
 この日提出委した答申書ではまず、水仙が認められなかったことが自殺のきっかけだったとしています。生徒が万引きについて担任に否定や反論できなかったことを挙げ、「適切なコミュニケーションが成立していなかった」と指摘。学校のサポートがなかったことも要因に挙げています。
 さらに「教諭らは男子生徒の学習や生活に問題がないと認識していたにもかかわらず、基準を機械的・形式的に運用した。生徒一人一人の状況を総合的に判断するという教育的視点を書いたものだ」と批判しています。
 再発防止策として
①組織的な運営
②生徒との信頼関係の確立
③情報管理の徹底

など、8項目を提言。町教委にも、学校との情報共有や積極的な指導、助言の体制確立などを求めました


三者委員会はこの日、男子生徒の両親に、調査結果の概要について説明を行いました。代理人の武井直宏弁護士によると、両親は「息子の気持ちを考えると今も胸が痛む。私たちの思いは組んでいただけたと思う。教育委員会・学校・先生方がどのように対処されるか見守りたい」と話したということです。

この事件は、万引きの非行歴があるとういう間違った記録がそのまま進路指導に転用されて、それで推薦が受けられないという、男子生徒にとっては、全く身に覚えのない、まさに寝耳に水な話だっただろうと思います。進路指導記録を訂正するチャンスは何度もあったはずですのに、訂正されないばかりか、そのまま放置されて、このような結果になったわけで、担任の教諭や、進路指導に当たった教諭の責任は極めて重大です。この生徒が自殺した後、担任の教諭は体調不良を理由に表には一切出てこずに、いまだに姿をくらましています。もし、心のどこかでほんの少しでも、自殺した男子生徒に対して、申し訳ないという気持ちがあるならば、生徒の遺影に手を合わせて、「すいませんでした」と両親に謝るべきじゃないでしょうか。これじゃあ、福知山線脱線事故を引き起こしておきながら、遺族の前に一度も姿を現して謝罪しない、JR西日本の井出会長と一緒ですよ。