大川小学校津波訴訟・市議会も控訴承認

先日仙台地裁で、大川小学校の津波訴訟で、裁判所は石巻市の過失を認め、遺族に対して14億円余りの支払いを命じる判決が言い渡されました。そしてその判決を受けて石巻市は控訴する意向を発表し、昨日開かれた臨時市議会で控訴案が賛成多数で承認されました。このニュースを見て私が感じたのは、市議会や市長は、犠牲になった子供たちや教職員のことよりも、自分たちの体裁を守ることのほうが大事なんだなぁってことです。裁判所は市や県の過失を認めて、23人の児童の遺族に対してこのような司法判断を示したわけですが、亀山市長の控訴理由の説明を聞いていて、納得いかないと感じたのは、私だけではないと思います。

　控訴が賛成多数で承認されたとき、傍聴席にいた遺族の方々はすすり泣き、怒号が飛び交っていたといいます。遺族の方たちとしては、司法判断によって救われたのに、地面にたたき落とされたような、そんな気持ちになったのではないでしょうか。亀山市長に子供を亡くした遺族ことを思う気持ちがあるのであれば、控訴を今すぐにでも取り下げてもらいたいと思います。