sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

行方不明児の男の子、無事に保護される

 北海道の七飯町の山中で、しつけと称して小学2年生の男の子が山中に置き去りにされて行方不明になっていた事件。5月28日に行方不明になってから6日ぶりの、3日午前7:50分ごろ、現場からおよそ5キロ離れた鹿部町内の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内で6日ぶりに発見されて保護されました。道警によると、演習場内にあった建物の中で寒さをしのぎ、建物のすぐ近くにあった水道の水だけで過ごしていたようです。
 比較的元気な様子で、函館市内の市立函館病院に搬送されて、手当てを受けているということです。
 道警によると、田野岡大和君は行方不明となった七飯町の山中から北東に5キロ離れた演習場内の宿舎にいたところを、演習のために訪れた自衛隊員に発見されて、隊員が「大和君かい?」と尋ねるとうなずき、手渡したおにぎりと飲み物を口にしたということです。発見時大和君は「一人で歩いてきた。28日夜から中にいた。雨宿りをして、水を飲んで過ごした』と説明しているということです。
 鍵が開いていた建物の中に入り、夜は厚さ5センチほどのマットレス2枚の間に入り込んで寒さをしのいでいたそうです。
 函館病院によると、軽い脱水症状と両手足に擦り傷があるということですが、比較的元気だそうです。
 父親(44)は3日に病院前で取材に応じ、「私の行きすぎた行動で大和に辛い思いをさせてしまった。ご迷惑をおかけし、深くお詫びします」と謝罪しました。

この事件、いくつもの幸運が重なって無事に発見できたという感じが強いですね。まずは雨風をしのげる建物の中に入ることができたこと、寒さをしのげるマットレスがあったこと、水を補給することができたこと、建物の中に入った後はむやみに動き回らずに、体力消耗を最小限に抑えることができたこと。これらのことが重なって無事保護に至ったのではないかと思います。私も時間の経過とともに、動き回っている間に沢に転落したのではないかとか、獣に襲われてしまったのではないかとか、72時間が過ぎた後は生存はもう無理かもしれないと思っていただけに、本当に無事に発見されてよかったです。

それにしてもこの父親、きついことを言うようですが、自分の子供をしつけのためと称して、夕闇迫る山中に置き去りにするとは、どのようなことを思って考え付いたのでしょうか。単に行きすぎた行動で片付けるには、あまりにも結果が重大すぎますよね。幸い無事に保護されて、命に別状もないということでしたが、もし最悪な結果になっていたらどうするつもりだったんでしょうか。

それともう一つ、私が気になるのが、大和君の心にこの事件が深い傷として残って、トラウマにならないかということ。父親が犯してしまったこの事件について、負ってしまった心の傷に対して、心理カウンセラーの診断を受けるなどの、しっかりとした心のケアをしてあげてほしいなと思います。