今日の新聞の社会面に、名古屋市西区の男子中学生が自殺した問題。その後の続報が掲載されていました。
市教委は5日、全校生徒対象のアンケート結果を公表しました。いじめの現場を直接見たとの回答は20人上り、うち、9人が男子生徒が所属していた卓球部の部活動で目撃されていました。男子生徒の父親は同日、市内で記者会見し、『第二の犠牲者を出さないためにはどうすればいいかを考えてほしい』と訴えました。
市教委によると、アンケートは4日、無記名の選択式で実施されたそうです。生徒500人に、自殺した男子生徒について質問(複数回答可)したそうです。その結果延べ80人がいじめを見聞きしたと回答。このうち「直接現場を見た」のは20人で、内容は、冷やかしや悪口などが13人、仲間外れや無視などが6人、物を隠されるなどが1人。また、「本人から聞いたり相談を受けたりした」のは3人、「本人以外から聞いた」のも57人に上ったそうです。市教委は卓球部員9人に聞き取りを行っており、10月中旬、男子生徒から「もうだめかもしれない」と言われたことを明らかにしたそうです。
一方、市教委の梶田知委員長と金田慎也学校教育部長が5日、男子生徒宅を弔問。報道陣の取材に応じた梶田委員長は、両親から『優しい子が死を選ばざるを得なかった原因を調査してほしい』との要望を受けたことを明らかにしました。
このアンケート結果からは、少なくとも、学校に通う生徒の間ではいじめがあったと認識されていたんですよね。それがなぜ学校側が把握できなかったのか、その辺をきちんと調査しないと、同じことがまた繰り返されますよ。例えば部活動の顧問は自殺した生徒がどんな様子だったのか、間近で見ていたはずですし、担任の先生もクラスで生徒がどうしていたのか、知らなかったというのは、不自然な気がします。
部活動の中でもいじめがあったということなので、おそらく同級生だけではなく、上級生もかかわっていたのかもしれません。ひょっとしたら上級生が下級生を脅して、自殺した生徒をいじめるように強要していたのかもしれません。その辺もしっかり洗い出しをしていかないと、また同じ悲劇が繰り返される。そう思う私です。何度も言いますが、いじめは絶対悪です。犯罪です。
