sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

和歌山でまた悲しい事件が・・・

 昨日の夜のニュースで、和歌山県和歌山市神前の自宅アパートで今年の7月、当時2才だった原 星涼(せり)ちゃんを虐待して殺害したとして、父親で引越し作業員の原 和輝容疑者を傷害致死の疑いで逮捕したというニュースが流れていました。
 和歌山東署によると、原容疑者は7月23日夜、自宅で星涼ちゃんに何らかの暴行を加えて、死亡させた疑いがあるということだそうです。「暴力をふるったことはない」と容疑を否認しているそうです。
 星涼ちゃんは7月24日未明に死亡が確認されたそうです。目立った外傷はなかったそうですが、司法解剖で死因は外傷性くも膜下出血と判明。何らかの力が東部に加えられたと見て捜査していたそうです。
 原容疑者はこれまで県警に対し、「入浴後、星涼ちゃんが脱衣場を出ようとして転倒し、、浴室のドア付近に左目をぶつけた」と説明。星涼ちゃんの怪我は頭頂部にあることから、県警はさらに敬意について詳しく事情を聞く方針だそうです。
 原容疑者は2011年11月と12月の2回、星涼ちゃんの右足を踏んで骨折させたなどとして逮捕されていたそうです。和歌山地検は「常習的に虐待を行った証拠がない」として不起訴処分にとしていたようです。和歌山県子供・女性・障害者相談センター(児童相談所)はこの事件を受けて星涼ちゃんを保護し、乳児院に入れましたが、今年7月8日、親子関係に特に問題が見られなくなったとして自宅に戻した経緯があるそうです。
 和歌山県子供・女性・障害者相談センターは星涼ちゃんの家庭復帰を決めた際、厚労省の指針に反し、復帰後の見守りや支援体制を決める会議を開催するように和歌山市に要請していなかったそうです。乳児院は復帰後2回、家庭訪問を試みましたが、家族の都合であえなかったそうです。
 センターによると、星涼ちゃんは2011年11月から乳児院などで暮らしていましたが、昨年7月から両親と一緒に外出や一時帰宅をするようになったそうです。この様子から①両親がセンターや乳児院の指導に従っている②外出や外泊で特に問題なく、」実績が積み重ねられている。③センターや施設の訪問・支援の継続を了解したと判断。今年6月26日に内部会議を開き、家庭復帰の方針を決めたようです。
 厚労省は「子供虐待対応の手引き」で、「家庭復帰後6ヶ月間は虐待が再発するハイリスクな時期」と明記。復帰を決めた際に児相や自治体・警察・弁護士などで作る要保護児童対策地域協議会(要対協)を開催し、支援のあり方を検討するように求めているそうです。
 しかしセンターは星涼ちゃんが家庭復帰した翌日7月9日になって乳児院を出たことを和歌山市に文書で知らせただけで、事件発生まで一度も要対協の開催を求めなかったとあります。一方、星涼ちゃんが乳児院を出てから2回、家庭訪問を予定していたそうですが、母親から「弟の体調が悪い」といわれて、改めて日程を調整していたそうです。
 
今回の事件、何がこのような悲しい結末を生んでしまったのかは、今後の警察などの捜査を待たなければわからないと思います。しかし、実の父親に命を奪われるというあまりにも残酷なこの事件。なくなった星涼ちゃんは、なくなる前に一体どんな光景を見たんでしょうか。鬼のような顔をした父親の顔でしょうか。何故自分の子供を殺さなければならなかったのでしょうか。子供の命はおもちゃじゃありません。ちゃんと子供を育てることができないのであれば子供を産むな。そう思うのは私だけでしょうか。
 それと、今回も公的機関の危機意識の薄さがあらわになった様な気がします。児相等は一体何のためにあるのか。子供や立場の弱いものの力になってくれるはずの公的機関が、機能していないとなると、いくら児童虐待防止法や、色んな法律で、厳しい罰則や刑罰が科せられるようになっても意味がありません。一度虐待をして乳児院や養護施設に預けられたら、子供が両親の元に返りたがっている場合を除いて、原則的に親の元に返さないくらいの強い態度で臨まないと、このような悲しい事件は無くならないのではないか。そんな感じがします。この場合、右足を踏んで骨折させた時点で虐待ですよ。それを地検も常習的に行っている証拠がないとして不起訴処分にしましたが、地検も対応が甘かったのではないでしょうか。もっと虐待が疑われる事案に関しては、子供の命・安全を守る意味で、関係機関が厳しい態度で対応に当たってほしい。私はそう思います。そして亡くなった星涼ちゃんのご冥福と安らかな眠りを祈りたいと思います。