sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

子供を取り巻く教育環境を変えるヒントとは?

 連日のように報道されるいじめや体罰の問題。この問題はなぜ解決しないのか、私としても実に不可思議でなりません。ただ、私が学校に通っていたころと比べて、学校にクレームをつけるモンスターペアレントの出現や教員自身に規範意識の低下などが背景にあるような気がします。
 この問題を解決していくのにいったい何が求められているのか、考えてみました。これは私のあくまで個人的な考えですのですべて正しいとは思いませんが、この問題をしこしでも解決していくという観点で書いてみます。
 この問題の解決のヒントは息子が幼稚園に通っていたころや小学校に通っていたころにあるような気がします。私はこれまで何度もこのブログを通して息子には自閉症という障害があるということは書いてきました。息子の自閉症という診断は幼稚園に入園したあとの3歳半のときでした。幼稚園に入園させるまでは自閉症の傾向があるという診断を精神科の先生から受けていたので、この診断が下されたときはやはりなという感じでした。
 息子が幼稚園に入園する年になる前に、自閉症の傾向があるという診断が下されたので、幼稚園に入園させるときにそのことを伝えると、まず一番家から近かった幼稚園では障害児を受け入れた経験がないので、保育は難しいといわれ、次に相談に行った息子が通った小学校から2キロほど離れたところにある別の幼稚園に入園の相談に行ってみると、検討させて欲しいということで、しばらくして障害児教育に取り組むことを決めたので、ぜひとも入園させてくださいという返事が幼稚園からあり、まずは幼稚園に行ってその時点で分かっていた息子に関することをすべて伝えて、入園するのに必要な制服や通園かばんなどをそろえて入園式に臨み、その日のうちに息子の障害についてほかの保護者に話をする時間を幼稚園の先生が取ってくださり、その当時私が知っていたすべてのことを話しました。息子が苦手なことや得意なこと、よくするしぐさなどを小さい子供にも分かるように伝えて入園式を終えて、次の日からは元嫁が主に幼稚園への送迎をしていたのですが、私が有給で休みの日や夜勤で早く帰ったときなどは私が送迎をしていました。(夜勤のときは送りのみ)そのとき私が気をつけていたのがみんなに息子のことをかわいがって欲しい、息子が楽しく幼稚園で過ごせるように少しでも力になりたいということでした。そのためにはまず幼稚園の主役である子供たちとの信頼関係を築くこと、先生との信頼関係を築くことが大切だと考え、幼稚園の行事には積極的に参加し、息子を幼稚園に送って行った後は先生に任せっぱなしにするのではなく、先生が教室に来るまでの間子供たちの遊び相手をしたり、話を聞いたりして過ごしてました。そうしたことを続けることによって子供たちも私が送りに行ったり、迎えに行ったりすると「おじちゃん、遊んで~」と声をかけてもらえるようになり、息子も交えて一緒に遊んだり、幼稚園であったことを話したりしてもらえるようになりました。
 幼稚園の先生方も自閉症に関するセミナーがあるという情報をキャッチすると交代で参加させてくださったり、私に紹介してくださったりお互いの信頼関係を築くことができました。こうした子供たちや先生とのつながりができたことによって幼稚園から小学校に入学するときも息子はその環境にすぐに適応することができました。というのも息子が通っていた幼稚園の子供たちが、ほかの幼稚園から入学して息子の事情を知らない子供たちに対してしっかりとフォローしてくれたので、初めて息子を見る子供たちもすんなりと息子のことを受け入れる環境が整っていたのでした。これは子供たちとの信頼関係がなかったら成り立たなかったことだと思います。そして私自身も幼稚園のときと同様に積極的に学校とかかわりを保つようにして、支援学級の先生や担任の先生との信頼関係を築くようにしました。登校班に一緒に付き添って歩いていったり、学校行事に積極的に参加したりして、息子が幼稚園のときと同様に学校や地域で楽しく過ごせるようにしていました。そして小学校を卒業するに当たって、今まで一緒に過ごしてきたみんなに何か御礼がしたいと思い、はじめは息子が在籍した支援学級の子供たちを相手に、私が知っている宇宙での生命誕生の不思議について話をしてみようと思っていることを支援学級の先生に伝えたところ、それなら一緒に卒業する6年生みんなにしてあげて欲しいということになったので、宇宙の誕生から背名がどのように進化してきたのかを話をして、最後に私が一番伝えたかった、「この広い宇宙の中でみんなは奇跡的な確率で出会ったんだよ。おじさんは宇宙が誕生して生命がどのように進化してきたか知っているからこそ、自分の命を大切にして欲しい。そしてほかの人の命を大切にできる人になって欲しい」というメッセージを伝えて息子の小学校最後の締めくくりをしたしだいです。
 息子が幼稚園に入ってから小学校を卒業するまでの9年間、一緒に過ごした子供たちはみんな明るい笑顔で小学校を巣立っていきました。私が一番印象に残っているのが息子が6年生のときの運動会のとき、すべての競技が終わって片付けに入って、私はいつも息子が世話になっているからと思い、テントの片づけを手伝おうとすると、息子のクラスメイトの女の子が「おじさん手伝わんで良いよ。私たちがするから」といってきたので「息子がね、お世話になってるから、これはおじさんからのほんのちょっとだけどお礼だよ」というとはにかんだ笑顔を見せてくれた女の子の明るい笑顔が今も印象に残ってます。
 このことから私は今の学校という教育の現場で起こっている問題を解決していくためには、親である私たちと学校に通っている子供たちや先生との信頼関係をいかにして築いていくか、学校の先生は自分が受け持つクラスの子供たちや保護者との信頼関係をいかにして築いていくかが重要なキーとなるような気がします。自分の子供をほかの子供たちに受け入れて欲しいと思うのであれば、まずは自分が同じクラスの子供たちを受け入れなければ信頼関係は築くことfができないと思いますし、学校の先生とはお互い大人同士信頼できる間柄になっておかないと何か問題が起こったときに対処できないと思います。それに信頼関係ができていれば、子供がいじめられる側・いじめる側になったり、先生が子供たちに暴力を振るうことなんてできないと思います。
 今は支援学校に通ってますが、私は今もできる限り学校の行事には参加するようにしてますし、時々学校に行ってはクラスのみんなと話をしたり、学校での様子を直接担任の先生から聞いたりしてます。今学校という教育現場で起こっていることに対して、保護者と学校がうまく連携していかなければ解決することは難しいのではないか。私はそう思います。
 今も、同じ小学校を卒業した子供たちから私宛や息子宛に年賀状が届いたり、小学校の先生が息子のドラムの発表会があるということを伝えると、わざわざ足を運んでくださったりして交流が続いています。私はこういったつながりこそいじめや体罰という菜の暴力を解決していく上でとても大切だと感じています。