sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

三鷹女子高生刺殺事件・差し戻し審も懲役22年

 2013年、東京都三鷹市で高校3年生の女子高生(当時18歳)が刺殺された事件がありました。この事件で殺人罪と、児童買春・児童ポルノ禁止法違反などに問われた無職の池永チャールス・トーマス被告(23)に対する差し戻し審の裁判員裁判の判決が15日、東京地裁立川支部でありました菊池則明裁判長は、「少女の命と尊厳を一方的に傷つけた極めて悪質な犯行」と述べ、差し戻し前の1審判決と同じ懲役22年(求刑25年)を言い渡しました。
 判決によると、池永被告は13年10月、元交際相手の女子生徒に恨みを抱いて自宅に侵入。首など11か所を刺して殺害。殺害前後には女子生徒の画像をインターネット上に流出させたとされます。
 事件では、元交際相手の画像をネットに流出させる『リベンジポルノ』が大きな問題になりました。
 差し戻し前の1審東京地裁立川支部は14年8月、裁判員裁判で懲役22年(求刑・無期懲役)の判決を言い渡しましたが、2審の東京高裁は起訴されていないリベンジポルノを量刑に考慮した疑いがあるとして破棄し、検察側は両親の告訴を受けて、池永被告を児童買春・児童ポルノ禁止法などで追起訴しました。
 この日の判決は、リベンジポルノについて「被害者のすべてを奪い、徹底的に貶めるという身勝手勝つ理不尽なもの」と厳しく指摘。しかし、「同様の殺人事件の量刑傾向と比べると、画像投稿行為が加わっているとしても、検察官の求刑はやや重すぎる」と述べ、差し戻し前の1審判決と同じ量刑を言い渡しました。リベンジポルノの追起訴については、弁護側が『公訴権の乱用」と主張していましたが、判決は「遺族の意向は考慮されてしかるべきで、追起訴が無効とは言えない」と退けました。
 判決後、女子生徒の両親の代理人の弁護士は「懲役22年の判決は不服。追起訴の画像をきちんと処罰したことにはならない」とする両親のコメントを読み上げました。
 弁護側は「今回の追起訴は、適正な刑事手続きの観点から問題。量刑もほかの事案に比べて重く、不当」とのコメントを出しました。

1審の裁判員裁判ではリベンジポルノが起訴されていない状態で22年の懲役の判決が出されて、東京高裁が『起訴されていないリベンジポルノを量刑で興梠した疑いがある』として破棄したんですよね。そして、今度は殺人罪にプラスされる形でリベンジポルノで追起訴されて、それで、差し戻し前の判決と一緒の懲役判決っておかしくないですか?一方的に恨みを募らせて殺害し、ネット上に女子生徒Jの画像を登校して、女子生徒の人格までをすべて否定するようなことをして、尊厳を傷つけて、それでも量刑が変わらないなんて、私としては首をかしげたくなります。リベンジポルノについて、理不尽と断じるのであれば、その分量刑を重くするべきだったのではないかと思います。
 そもそも裁判員裁判は判決に世間一般の常識を反映させようということで始まった制度ですよね。普通に考えたら新たに起訴された罪が増えたわけですから、その分差戻審よりも量刑が重たくなると考えるのが普通だと思いますが。

 それにしてもリベンジポルノとして、ネットに流出させた画像は、サイバー空間に永遠に残り続けるわけですよね。ネットの運営会社はこういった画像はすぐに削除するべきではないかと思います。