園児二人が無くなり、一人が意識不明の重体、8人が重軽傷を負った大津市の事故。レイモンド保育園の園長先生や、保育園を運営する檸檬の会のトップの方々が記者の質疑応答に応えてました。私はこの会見にちょっと違和感を覚えました。園長先生と記者とのやり取りでは、今回の交通事故の責任の一端が保育園にもあるとも取れるような質問が相次ぎ、園長先生は泣き崩れてしまいました。また、円を運営する檸檬の会でも同様で、安全管理はどの様に行っていたのかなどという質問が相次いで出されました。
警察の調べでは、園児と引率していた教諭は琵琶湖に渡るため、交差点で信号が青に変わるまで、きちんと並んで信号待ちをしていたということです。さらにその後の調べで、右折しようとした乗用車と、直進してきた軽自動車が衝突してから、1秒も立たないうちに園児たちの列に突っ込んでいったということが、軽自動車に搭載されていたドライブレコーダーから明らかになっています。警察は園児や引率していた教諭が逃げる間もない状態で事故に巻き込まれたとみて、さらに詳しく調べるということです。
この事故では、私は保育園側に安産管理に落ち度があったとは思えません。それなのに、なぜ保育園側の安全管理が問われなければならないのか？私は大きな疑問を感じました。きちんとルールを守っている方が責任を問われるなんておかしくありませんか？この事故の責任は、まずは安全確認をせずに右折しようとした乗用車にあり、その次に右折車両が出てくるかもしれないという予測をせずに交差点に進入した直進軽自動車にあるはずです。質問する内容が違うのではないかと思った私です。
この事故で、乗用車を運転していた新立文子容疑者は「安全確認をせずに右折しようとした」と供述していますが、安全確認を怠って起こした事故の代償はあまりにも大きすぎます。
