sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

沖縄の民意

 普天間飛行場の名護市辺野古への移設を巡り、埋め立ての賛否を問う県民投票が昨日行われ、反対が沖縄県有権者の1/4を超え、玉城デニー知事は安倍総理トランプ大統領に結果を通知することになりました。
 投票率は50%を越えました。投票結果に法的拘束力はありません。政府は今後も移設工事を進める方針ですが、玉城知事は反対多数の結果を受けて政府に移設計画の中止や見直しを求める考えです。
 沖縄県で県民投票が実施されるのは、日米地位協定の見直しと米軍基地の整理・縮小の賛否が問われた1996年9月以来です。条例に基づく都道府県単位の実施例はほかにないそうです。
 辺野古移設に反対する玉城痴女を支える県政与党や企業、団体でつくる「オール沖縄」勢力は「圧倒的な民意を示す」として組織的な運動で「反対」の投票を呼びかけました。
 移設計画を巡っては、政府が昨年12月、米軍キャンプ・シュワブ南側の埋め立て予定海域に土砂を投入し、埋め立てを本格化させました。一方、東側海域では最も深い地点で水深90メートルに達する軟弱地盤を確認。政府は77000本の砂の杭を打ち込むなどの地盤改良工事を実施するための計画変更に今春にも着手しますが、県は『工事には途方もない年数を要する』と反発しています。玉城知事から承認を得られる見通しは立っていません。

 安倍総理沖縄県民に寄り添うと繰り返し述べていますが、沖縄県民の思いに寄り添うというのであれば、なぜ沖縄の人たちが反対している辺野古への埋め立てを強行するのか、私には理解できません。沖縄の人が「基地負担の軽減」を求めているのですから、まずは玉城知事と面会して、沖縄の人たちの気持ちに耳を傾けるべきではないでしょうか。
 以前私が修学旅行で沖縄を訪れたとき、観光バスの車内にいても物凄い轟音を響かせながら飛行する戦闘機を何度か見ました。私のクラスメイトは戦闘機が飛び交うたびにカメラを向けて、盛んにシャッターを切って喜んでましたが、私はこの行動にものすごい違和感を覚えました。自分たちが住んでいる地域で、毎日ひっきりなしに、あのような騒音を聞かされたらどう思うだろう…。もし何らかと事故が起こったらどう思うだろうと思うと、沖縄県外に住んでいるものが、物珍しいからと言って、戦闘機を見てはしゃぐのは、沖縄の基地問題で苦しんでいる人たちに失礼ではないかと思いました。
 あれから30年余りが過ぎましたが、今も沖縄の基地負担の重さは変わっていません。日本政府も、アメリカ政府も、沖縄の声にもっと耳を傾けるべきではないでしょうか。