sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

今年のノーベル平和賞

 今年のノーベル平和賞は、過激派組織IS(イスラム国)に性的暴行を行けた体験wp語ってきた活動家でイラクの宗教的少数派ヤジディー教徒の女性、ナディア・ムラド氏(25)と、性暴力被害者の救済に取り組んできたコンゴ民主共和国の婦人科医、ドニ・ムクウェゲ氏(63)の二人に授与することが発表されました。アンデルセン委員長は「戦争や武力紛争の武器」としての性暴力撲滅への貢献を理由に挙げ「戦時下の性暴力を白日の下の晒し、犯罪者への責任追及を可能にした」と二人を称えました。

 ムラドさんはイラク北部シンジャルに近いコチョ村の出身。2014年8月にISがシンジャル周辺に侵攻した際に拉致され、拘束されていた3か月間「性奴隷」として繰り返し暴力を受けたそうです。何度か脱出を試み、成功した後、国連安全保障理事会などで「脱出に失敗して捕まると、殴られ、服を脱がされ、私が失神するまで男たちは罪を犯し続けた」と証言。過激思想を背景にした憎悪の実態を伝え、誰もが共存できる平和な社会を訴えています。

 ムクウェゲ氏は「世界のレイプの中心」と呼ばれるほど性暴力が横行するコンゴ東部のブカブに1999年、パンジ病院を設立。48000人以上の未成年を含む所p制を治療し、精神的なケアにもあたってきたそうです。
 都内で16年10月に開かれた講演会では「性暴力は、コストの安い「戦争の武器」として使われる」と強調し、国際社会が現状を知り解決に協力するよう訴えていたということです。
 武力紛争では戦闘行為そのものに国際社会が注目する一方、その中で行われる性暴力への関心は低かったということです。今年は08年に国連安保理理事会で「紛争下での性暴力防止に関する決議」が採択されて10年。セクハラ被害を訴える♯MeToo運動が世界的に広がる中での序章となりました。

 おそらく戦時下では女性を性の奴隷として扱う性暴力は昔からあったのではないかと思います。日本軍がかつて第二次世界大戦で行った従軍慰安婦問題もその一つだと言えるでしょう。朝鮮半島やアジア各地から集められた女性を軍隊の性の道具として集め、その女性たちは軍人に次々と強姦され、一生消えることのない苦しみを与え、今も生き残った多くの方々が苦しんでいます。こういった野蛮で卑劣な行為は糾弾されなければいけません。この世に生きる全ての女性にレイプされていい女性なんていません。このような行為を行った過激派組織の戦闘員などは戦争犯罪人として処罰されるべきです。その一方で戦闘行為そのものを報道するニュースはよく目にしますが、その戦闘の下で犠牲になる子供たちのことや、レイプされる女性のことは今までほとんど報道されてこなかったことも事実です。
 こういった報道姿勢も、女性が被害を受けて苦しんでいるという実態が伝わってこない大きな一因になっていると思います。今まで、女性が戦闘下で性的暴力を受けているということがあまりにも報道されなさ過ぎたのではないかと思います。もっと大きく取り上げられていい世界で起こっている事実だと思います。