沖縄県の尾長知事がすい臓がんのために亡くなられてから、二日がたちました。米軍基地の重い負担について、国とも毅然とした態度で明確に反対の意思を貫き通し、沖縄県民の思いを代弁するかのように頑張っておられました。普天間基地の名護市辺野古への移設について、あらゆる手段を講じて国とも徹底的に正々堂々と戦ってこられました。まさに沖縄県民の思いを国に何とかして解ってもらおう・沖縄に集中する米軍基地の負担を減らしてほしい。そういう強い信念を持っておられましたね。
私は沖縄には過去二度訪れたことがありますが、国道58号線を走っていると、車の窓を閉め切っていても、突然戦闘機の轟音・爆音が地鳴りのように響き、それが一日中なども繰り返される現状を観てきました。県外から訪れた私でさえ驚きを隠せなかったですが、そこに暮らしている県民はもっと大変だろうなということは容易に想像がつきました。昼間はひっきりなしにとどろく戦闘機の轟音に悩まされ、繰り返される米軍機の事故に悩まされ、米軍関係者が引き起こす事件や事故に悩まされ続けている現状を考えると、翁長知事が訴えてきたことは、県外に住んでいる私のよく理解できます。沖縄の過去の歴史を振り返って、今の現状を見てみると、沖縄県民の方々にとっては、もうこれ以上重い負担を押し付けないでくれっていうのが正直なとことなのではないでしょうか。その沖縄県民の先頭に立って活躍された翁長知事。まだ67歳ということで、志半ばで病に倒れられたのは、さぞ無念だったのではないかと思います。今後は50日以内に知事選挙が実施されますが、次の知事も、県民に寄り添った政策をしてほしいなと思います。
私の記憶に残る限りでは、これほど地元の方々のことを真正面から真剣に考えてこられた知事は他にはいないような気がします。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
