sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

栃木女児殺害事件・2審判決も無期懲役

 栃木県日光市(旧今市市で2005年、小学1年生だった吉田有希ちゃん(当時7歳)を連れ去って殺害したとして、殺人などの罪に問われた勝又拓哉被告(36)の控訴審判決で東京高裁は3日、1審・宇都宮地裁と同じく無期懲役の判決を言い渡しました。藤井敏明裁判長は「状況証拠を総合すれば、被告が犯人である可能性が高い」と述べました。一方で、1審が取り調べの録音・録画ビデオを基に有罪と判断したことを「適正な手続きとは言い難い」と批判しました。無罪を主張する弁護側は即日上告しました。

 高裁は事件当日ごろ、被告の車が自宅と遺体遺棄現場を往復している・被告が保持していたスタンガンがあてられたとみられる傷が女児の首に首にある・猟奇的殺人の動画に興味を持ち、ナイフを収集していた‐などから、犯人性を認定しました。親の法廷で再生された「自白」映像について1審判決がビデオ映像の被告の供述や態度から犯人性を認定している点は違法と非難。被告が自宅から雪ちゃんを連れだして遺体発見現場の山林で殺害した自白についても「殺害現場や態様などに関する部分は信用できない。虚構の疑いがある」と指摘しました。さらに被告が殺人容疑での逮捕前に受けていた任意の操作にも言及。捜査当局による脅迫や誘導はなかったとしつつ「被告が自殺を図るまで続けられた点や、44日もの長期にわたった点は社会通念上相当と認められる限度を超えている」と批判しました。
 遺体に付着していた粘着テープから検出されたDNA型については、鑑定人のものが混入していた可能性があるとし、被告以外の別の真犯人のDNA型だとした弁護側の主張を退けました。
 高裁は、無期懲役とした量刑判断について「殺害場所や知用など事実の解明は十分でない」としたうえで「落ち度のない女児をナイフで多数回突き刺して殺害したことは明らかで極めて残虐」と述べました。
 
 この事件、有力な物証や目撃情報が数少ない中で、捜査は難航を極めましたが、別件で逮捕された被告が殺害をほのめかす供述をしたことから、事態が急転したのではなかったかと思います。一度殺害を認めたうえで、裁判になってからは無罪を主張するのは、何か意図があるのか、本当に無実なのか私にはわかりませんが、もし本当にやったのであれば素直に罪を認めて刑に服してほしいと思います。

 それにしても、何の落ち度もない女児を何度もナイフで突きさすというのは、きわめて猟奇的な殺害方法ですよね。犯行の手口からは強い殺意を感じる私です。
 この事件の後も幼い子供が犠牲になる事件が後を絶たないですが、小さな子供を狙った犯行を防ぐのに有効な手立てはないものでしょうか。