2022年に武雄温泉→長崎間が部分開通する九州新幹線長崎ルート。当初、フリーゲージトレイン(FGT)を導入することが決まっていましたが、相次ぐ車両不具合などの影響で開発が大幅に遅れており、メンテナンスコストの面、一般の新幹線車両よりも重量がかさみ、最高速度も260キロまでしか出せないなどの問題も抱えています。また、メカニズムが複雑になるため、製造コストも高くつくという問題もあります。また、車両重量が重くなり、最高速度も260㌔であるため、山陽新幹線への乗り入れが難しいという問題もあります。
私としては、フル規格か、ミニ新幹線方式を導入するのが一番なのではないかなって気がします。まぁ、こちらも一長一短ではありますが。
まずフル規格で整備した場合、建設費用が高くつくという難点があります。この建設費用の負担を巡って長崎県と佐賀県で意見が分かれており、佐賀県側は建設費用の負担に難色を新しています。しかし、山陽新幹線を介して新大阪まで乗り入れが実現すれば、経済波及効果は一番大きいと思います。それは建設費の負担に難色を示している佐賀県もその恩恵を受けるわけで、新たな観光需要の掘り起こしにもつながるのではないかと思います。
一方、ミニ新幹線方式だと建設費用は一番安くなります。しかし、線路幅を1435ミリに広げる必要があるため、長期間の列車の運休を余儀なくされるほか、最高速度が在来線部分では130キロに抑えられるため、佐賀県側にとっては、時短効果が薄く、博多駅と佐賀駅の間の所要時間はせいぜい短縮できても10分程度かと思います。これではあまり佐賀県内と九州最大のターミナルである博多駅とを結ぶメリットはあまりないような気がします。私の個人的な意見としては、フル規格で建設して、新大阪からダイレクトで西九州に行けるようになればいいのではないかと思います。
まぁ、いずれにしてもFGTによる運行は難しいのではないかと思います。