sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

東名高速死亡事故・残された娘さんの手紙

 昨年6月に、東名高速道路煽り運転を受けた末、追い越し車線に無理やり停止させらて、後続のトラックに追突されて夫婦二人が死亡し、残された二人の娘さんも大怪我を負った事件。長女の方が事件か1年になるのに合わせて手紙が公開されました。

 『毎晩思い出してしまうので今でもつらいです』
 手紙にこう綴ったのは、この事故で亡くなった萩山嘉久さん(当時45歳)・友香さん(当時39歳)の長女(16歳)です。萩山さん一家が乗ったワゴン車は、パーキングエリアで注意した石橋一穂被告から執拗な煽り運転を受け、追い越し車線に無理やり停車させられました。

 嘉久さんは石橋被告に胸ぐらをつかまれるなどの暴行もうけ、その後、後続のトラックに追突されました。後部座席に乗っていた長女と次女(12歳)は奇跡的に助かりました。

 『お父さんは自分のことより、家族とか私たちのことを考えていてくれて』と去年の六月に長女は話しています。

 事故直後、長女は取材に対してこのように話していました。あの日の出来事について『道路で停まっているときに、父が殺されてしまう。連れて行かれてしまう。と思って見ていたことがすごくトラウマです。止めてと言っても、泣いてもやめてくれなかったことが本当に怖かったです』

 石橋被告は危険運転致死傷の罪で起訴され、今後裁判が開かれます。長女は「重い罪になるべきだ」としたうえで、「反省しないなんてあり得ません。自分を守る謝罪ならいらないけど、心から何か思っているのであれば聞いてみたいとは思います」と話しています。

 手紙を書いた長女は高校2年生。両親を亡くし、中学1年の次女と共にお母さんの実家で暮らしているそうです。

『両親には何度も今までのことを手紙に書こうと思ったけど、思い出すたびに涙が溢れ棺に手紙を入れてあげることさえできませんでした。もし、ただの骨ではない何かになっているのだとしたら、幸せであってほしいということを伝えたいです』
 そして、手紙の最後には
『今後、このくだらない事故が少しでも世の中をよりよく変えてくれるなら無駄ではないと思えます。だからそのような人が減っていってほしいです』

 これは、残された娘さんの今の心情なんだろうと思います。あの事件が起こったときのことを忘れろって言われても忘れられないでしょうし、自分のご両親を助けてあげられなかったという思いもあるでしょう。
 それでも、この娘さんは、考え方がすごく大人って感じがします。ご両親に対する思いや、石橋に対する思い…。複雑な気持ちだろうと思います。
 あの事件を引き起こした石橋には、残された娘さんたちの叫び声が届いているのか…。今後の裁判で石橋が今、何を考え、何を思っているのか、本人の口から発せられるかもしれませんが、逮捕直前のインタビューを見る限りでは、反省などしていないでしょうね…。あの事件で二人の命を奪っておきながら、危険運転致傷罪では死刑には問えないんですよね。
 高速道路上で、渋滞や事故などの理由を除いて、停車させると重大な事故を引き起こすことは容易に想像できたはずで、未必の殺意があったと思うんですが、なぜ危険運転致死傷罪では死刑に問えないのか、その理由がわからない私です。
 何も悪い事をしていない萩山さん夫妻が亡くなって、犯人が生き続けられる…。こいつがトラックに轢かれて死ねばよかったのに…。そう思う私です