昨日4月30日で、平成の時代が終わるまであと一年となりました。これは天皇陛下のご退位の意向を汲まれたもので、来年4月30日をもって、天皇陛下が退位され、皇太子さまが5月1日に即位されることが閣議で決定されたものですが、平成の時代もあと一年で終わると思うと、昭和生まれの私としては、平成の時代の30年間はあっという間だったなぁって気がします。
平成の世の中はバブル経済が崩壊して長きにわたる景気低迷の時代に入り、湾岸戦争が勃発し、阪神・淡路大震災が発生し多数の死傷者が出た前後に松本・地下鉄サリン事件が起こって世の中を震撼させ、長野冬季オリンピックが開催されて日本人選手の活躍に日本中が熱狂し、サッカーワールドカップフランス大会に日本が初めて出場し、ニューヨークで同時多発テロ事件が起こって、対テロ戦争と題してアメリカがアフガニスタン・イラクを攻撃し、イラク戦争が勃発。それと前後してITバブルが崩壊し株価が大きく値を下げて、サッカーワールドカップ日韓大会が開催され、日本代表がベスト16入りを果たしました。第一回WBCでは日本代表侍JAPANが初代王者に輝き、第二回大会で連覇を達成。そして、小泉元首相が北朝鮮を訪問して拉致被害者のうち、地村さん夫妻・蓮池さん夫妻・曽我ひとみさんが帰国を果たしましたが、今現在も拉致問題は解決されないままの状態が続いています。また、アメリカのサブプライムローン問題に端を発したリーマンブラザーズが破たんし、リーマンショックが世界中の経済に大きな打撃を与え、世界同時不況に陥りました。そこからなかなか経済が立て直せない中、東日本大震災が発生。東北地方を中心に東日本各地に巨大津波が襲来し、沿岸部に壊滅的な被害をもたらし、津波をもろにかぶった福島原発は全ての電源が喪失し、メルトダウンを起こして水素爆発が発生。この事故の処理には今後40年以上という非常に長い年月と莫大な費用が掛かるとされ、いまだに大きな影響を与えています。その東日本大震災で大きく傷ついた日本人の心に大きな希望を与えてくれたのが、女子サッカーワールドカップドイツ大会での日本代表ナデシコJAPANの優勝。この優勝に勇気をもらった人も多いんじゃないでしょうか。続いて2012年ロンドンオリンピックでも日本人選手が活躍し、大きな感動を残しました。レスリングの吉田沙保里選手が女子選手の個人種目では史上初の3連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞。2016年リオデジャネイロオリンピックでは同じくレスリング女子の伊調馨選手が大会4連覇を達成しました。冬のオリンピックでは2014年ソチオリンピックでフィギュアスケートの羽生結弦選手が金メダルを獲得し、2018年平昌オリンピックでは66年ぶりの大会連覇を果たし、大きなけがを乗り越えての金メダル獲得は夢と希望を与えてくれました。
また今年に入ってからは、それまで核実験やミサイル発射実験を強行してきた北朝鮮がここにきて対話に乗り出してきて、中朝首脳会談・南北首脳会談が相次いで行われ、6月初旬までには初の米朝首脳会談も予定されて、国際情勢の中で大きな懸案となっていた北朝鮮情勢が大きく動き出しました。このきっかけとなったのが、韓国で開催された平昌オリンピックですが、このオリンピックでも数々の名勝負が繰り広げられ、日本女子スピードスケート陣の活躍が大きく目立った大会でした。その後に行われたパラリンピックでも、村岡桃香選手が出場した種目すべてでメダルを獲得するなどの活躍を見せてくれました。
このようにスポーツでは明るい話題が多かった半面、国内外の情勢は相次ぐテロや戦争などが暗い影を落とした時代であったなという感じがします。
来る時代がどのような時代になるのかはわかりませんが、真に平和な時代がやってくるといいなと思います。次の時代は核兵器や戦争のない明るい未来が待っていると、そう信じたい私です。
