まずは前回の答え合わせからです。前回は、遠方にある天体の光が、手前にある銀河団などによって、光の進行方向が曲げられて、遠方の銀河が明るく見える現象を何というかという問題でしたが、答えは「重力レンズ効果」でした。アインシュタインの一般相対性理論では、光は重力によって進行方向が曲げられるとあります。その最たるものが、光さえ脱出できなくなる「ブラックホール」で、光速でも光が脱出できなくなります。
遠方の天体の手前に銀河団など、強い重力源があると、その銀河団を通過する際に光が曲げられて、ちょうど地球との間で焦点があって、遠方の天体が拡大されて明るく見えるというのが重力レンズ効果と呼ばれる現象です。